まだ12巻は出ないのかなぁ、と思いながら読み返しました。そもそもはこの方のお姉さんのファンだったんですが、残念ながら早逝されてしまいました。姉妹そろって、このような透明感のある感性をもてるものなのかと感心します。
この方の作品は、いつもおだやかな表情の方が出てきます。そして、作品の向こうに、木々をわたる風風のさざめきや、雨の匂いを感じさせ、描かれていない風景まで当たり前のように目の前に広がるような不思議な味わいがあります。
このシリーズは、お得意の日本の和と神秘を、大人版の昔話って感じで、淡々と描いており、お気に入りのひとつです。ふわりと立ち上るお香のような1冊です。