文章に目を通しただけで曲が浮かんでくるという体質のシンガーソングライター宇佐元恭一は、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」と出会ってしまいました。出来上がったその歌はやがて、新潟県中越地震の被災地で歌われるようになりました。宇佐元が歌うその歌を聴いた人たちから「CDはないのですか?」という質問が続くようになっていましたが、当時の宇佐元には著作権などをどうすればいいのかがわからず、ごめんねと頭を下げ続け、CDを自費で2千枚だけプレスして配っていた時期もあったそうです。それを聞きつけた南こうせつが著作権などをクリアしてくれたおかげでようやく一般発売されることになったこの歌は、今また必要とする人々がいるところで歌い継がれていくことになりました。
この歌を聴いた人々の心に、どうか暖かな光が差しますように。