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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「物語の種」の在りか,
By
レビュー対象商品: 雨ふる本屋 (単行本)
多少の生硬さはあるものの、魅力的な物語。雨、図書館、古本屋、物語、妖精などのキーワードが、ファンタジーの世界を しっかりと支え、そこに主人公のルウ子の心の成長がからみ、 幻想的世界を“おはなし”で終わらせないリアルさがあるのがいい。 吉田尚令さんのイラストがかわいくて、モノクロの挿絵ながら楽しめる。 図書館のなかにある「雨ふる本屋」が、まず秘密めいていて魅かれる。 そこの店主の、頑固で本を愛することにかけては人後に落ちないフルホン氏の 一徹さが、読むうち心に響く。 どことは定かではない森から“物語の種”が流れつき、“本”に成長する場所が “雨ふる本屋”。 物語の世界は透明感が際立ち、色や光の描写は秀逸。 ルウ子が依頼された、物語の種を生む森で起きている変調とその真実は、 切々とした思いに満ちていて、こころが痛む。 なぜ、一冊の本が、書かれるに値するものであるのか、そして、書かれた世界が なぜ読む者のこころに響くのか……それを、ルウ子は自らのこころのなかに わだかまる、あることに照らして知ることとなる。 たったひとつの物語を、生まれてこの方誰しもが書き続けているのだなぁと、 改めて思いもし、ほこほことした気持ちをもらった。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
物語として成熟はしてないけれど。。。,
By ビス - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 雨ふる本屋 (単行本)
表紙の絵の可愛さとタイトルに惹かれて購入しました。初めの何ページかを読んでいる内は面白いと感じなくて読むのをやめようと思いましたが、せっかく買ったのだからと思ってまた読み続けました。 けれど、途中ぐらいまで読んでいくと、だんだん面白くなってきました。 話の流れが私の好きな感じだったからかもしれませんが、物語の後半は面白くて一気に読みました。 途中から登場する「青い鳥の少年」との関わりや、その少年を夢見たヒトの件(くだり)が私は好きでした。 他の方が書かれているように、確かに物語として成熟しているとは思いませんでしたし、 小学生向けのファンタジーといった感じではありましたが、久しぶりに可愛らしくて‘ほっこり’するお話が読めてよかったです。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
期待していたのだが…,
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レビュー対象商品: 雨ふる本屋 (単行本)
雨の中にある本屋の絵とタイトルに惹かれて読んだが、残念ながら物語として成熟していないように思われた。ふしぎな登場人物も設定も魅力的なのだが、ただそこにあるだけにしか見えず、「妖精の玉手箱」をひっくり返したように差しだされては、少々食傷気味になるのは確か。そのため、登場人物やひとつひとつの小物に魅力や愛着を感じることもできなかった。あるいは、描写がめぐるましく変化する映像的な文体が、非映像人間の私にはついていけなかったのかもしれない。主人公の少女の心境にも共感できるのだが、彼女の変化(成長)のスピードにもついていけず「おいてきぼり」にされたようだった。物語づくりもテーマの扱いも、物語の公式を応用しているだけで表層的にしか感じられなかったのが残念である。
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