人間以上に人間らしいロボット達とロボットを家族のように接する人間達、
ロボットを物として扱う人間達が織り成す、読者を泣かすために書かれた物語です。
序盤の博士との幸せな生活、中盤のいつ廃棄されるとも知れない悲惨な労働生活、
終盤の脱走、そして最後の博士の遺書とヒロインの手紙、
全体を通してメリハリがあり、読後感もスッキリしています。
世界感はどうしても、浦沢直樹の「PLUTO」や手塚治虫の「火の鳥」を連想してしまいますが、
それにしても、ロボット達を容赦なく破壊する人間達よりも、
壊されまいと足掻き、生きている意味について悩み、仲間のためには自らを犠牲にするロボット達の方が、
よっぽど人間らしく見えるのはなんとも皮肉が利いているように思えました。
ロボットの解体描写などが酷くリアルでシリアス成分が強めですが、
個人的にはオススメできる作品でした。