強敵クリスタル工作員の謎と彼らを操る黒幕の正体を追い続ける人類の活躍を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第156巻。本巻の執筆者は、執筆量2位と3位を誇るマールとフォルツです。ローダン、ダントン、カクタらテラナー5人は敵の洋梨型宇宙船で惑星キーグから辛くも脱出する。しかし宇宙船内にはテラナーを脅かす敵がおり、一行に危機が迫っていた。
『デンジャー1宛死の貨物』クルト・マール著:船内にはクリスタル工作員の奴隷種族である異形の宇宙人‘将軍’がひしめき、テラナーを捕えようとしていた。一方クレスト4を指揮するアトランは、キーグから発進した八隻の敵宇宙船を追跡に掛かる。『雨の惑星の秘密』ウィリアム・フォルツ著:ローダン一行はクレスト4に救出され、テラナーは洋梨型宇宙船の到着先であるデンジャー1と命名されたクリスタル培養惑星を発見する。クリスタルの積み込みを終えた敵機は惑星から発進し、キーガン星系の方向を目指すが追跡の後途中で謎のジャングル惑星モデュラ2に着陸する。ローダンはそこがクリスタルに最終プログラミングを施す加工工場であると断定する。
醜悪な異形の種族‘将軍’の姿は依光隆氏の素晴らしい迫力のカヴァー・イラストでご確認下さい。将軍の死体を調べると肩に埋め込まれたオレンジ色のゼラチン状の物体が飛び出し、この生物が宿主に根を張って生きる寄生体だと判明します。故松谷健二氏のあとがきは、夢のお話です。氏の場合、数学の試験で時間が足りなく焦っている夢、教師になって授業前に物が不足して時間に遅れて苛立つ夢、図書館から借り出した本の一冊を返し忘れた事に気づく夢と、悪夢と呼ぶには大袈裟ですが心配になるような不安な夢ばかり見るものだなと不思議がられています。