バンプのようなメッセージ性を感じるわけでもなく、ラッドのような緻密さを感じるわけでもない。
しかしながら、このCDにあるのは『かろやかさ』『自然のスタンス』である。過剰に作りすぎず、等身大の音で聴かせる部分も好感が持てる。修正可能な現代のレコーディング技術の中で、身の丈に留めている。
分かりやすい言葉で、分かりやすく情景を伝える。
ちょっとむずかしめの言葉で、イメージを先行させ伝える。
仲間でわいわい音楽の楽しさを伝える。
色々経験してる大人には、この感覚はわからないかも知れないが、10代のもっとも多感な時期の若者に対し、このくらいのかろやかなスタンスは、マストアイテムとなる可能性が高いように感じる。
マイスペを聴く限りでは、ころころと曲を変えるスタンスを含めて音を楽しんでいるのだろう。blogを見る限り、なかなかの絵心も持ち合わせている。
彼らがよくblogに書く同じ北海道のsleepy.abや、緯度的に近い感覚の北欧系バンドに興味を持ってる辺りは、なんとなくだが今後の方向性の一つのヒントにもなるし、sleepy.abが30歳近くになってやっと陽の目を見る事になったのを考えると、彼らは更にスピードを持って成長するかもしれない。
期待を込めて、☆4つ。一つのジャンルに止まらず、どんどん吸収して欲しい。