私のように、ほんの少し茶道に踏み込んだぐらいの人でも、充分に楽しめるフィクションです。
初めて読む作家さんだったので、取り合えず(上)を読んでみただだけですが、(下)を今から直ぐに注文します!!!
著者はお茶の世界を良く研究している、と感じました。以前、TVドラマで同じように時期家元になるべき若者が家を出る話を市川染五郎主演で見たことがあり、少々重なりましたが、あちらがファッション界へ就職し、恋愛を中心に描かれているのに対し、こちらはもっとお茶の世界、京都の風習などに重点を置き、内容はかなり違います。
私の前にレビューを書いていらっしゃる方達の言葉通り、サラッと読めますし、お茶を知らない方は、きっと興味を膨らませる事でしょう。
主人公が反発していたお茶の世界、弓道、武道に知らず知らず助けられ、自分を家元の長男とは知らずにいる諸先輩男性達のお茶に対する思いを垣間見て、全く自分と違う見方、感じ方があるという事を知りはじめる・・・、(上)はまだそんなところでしょうか。(下)で、彼がどう成長するか、とても楽しみです。
バンドを組みたいと決めて髪を青く染めても、今時の格好にぶっきらぼうで乱暴な話し方をしても、幼少からきちんとしつけられている彼の動作は、箸の持ち方一つでも見る人が見れば解ってしまう。好むと好まざるとに関わらず、毎日精進していれば所作も身についていくものなのだなぁ・・・、私も頑張らなくては!!