東大生で、留学経験があって、活発で……という、それだけ聞くとねたましいくらいの
能力と環境に恵まれた著者。
そこに「難病」、と加えたところで、まるでドラマに出てくる悲劇のヒロインのようで、
同情する気は起きません。
でも、読み進めていくうちにただ「スゴイ」だけじゃない、等身大の彼女に出会います。
普通に学校生活を送って、普通に恋に悩んで、普通に他人をねたましく思う。
難病という現実を前に何度もくじけそうになりながら、それでも夢を諦めず
可能性を信じて前向きな努力を続けていく著者の姿に心を打たれるとともに、
今自分が置かれてる環境は、普通だけれども幸せなもので、そして自分にだって
たくさんの可能性がある。
そんな当たり前のことを気づかせてくれて、そして勇気付けてくれる本です。
また、タイトルにある「難病」について、私たちがすぐ思うような分かりやすいものだけでなく、
世の中には色々な難病があって、日常的に少しずつ不自由をしている人がいるのだと
気づかされました。
ドラマの中のことだった難病について、身近なものとして考え直すきっかけにもなりました。