史実には記されていたがその実在が長らく不明であった「難波宮」を、長年の発掘調査で探し当てた著者が著した古代史専門書の1つ。
第1次発掘から宮跡の中心である大極殿発見から、遺跡保存に至るまでの過程とその苦労、著者の生い立ちまで詳細に記してあります。特にこの書物の中で、著者が大極殿を発見した時に発した、
「われ、幻の大極殿を見たり。」
という著者の一言は、私の心に残る名言です。
因みに著者である故 山根徳太郎先生は、私が大学時代に在籍していたゼミの先生の恩師で、この本を購入して読もうと思ったのは、ゼミの先生が授業などで語って聞かせてくれた、著者の事がきっかけでもあります。