【主要目次】<第一部 数え上げ問題:分割数、フィボナッチ数、カタラン数> 第1章 並べ方を数える、第2章 選び方を数える、第3章 道順を数える、第4章 分割の仕方を数える、第5章 増えてゆくものを数える、<第二部 数え上げ理論の三種の神器:包除原理、差分方程式、母関数の理論> 第6章 プレゼント交換と包除原理、第7章 賭博と差分方程式、第8章 自然数の和と母関数、第9章 Nクイーン問題と群論
「順列・組合せ」と聞くだけで敬遠される方は多いかと思います。nPrだのnCrだのn!だのと記号がやたら出てくるし、「区別する・しない」や「重複を許す・許さない」など付加条件がやたら面倒だし、それらのケースに対応する公式も色々あって厄介です。それらの公式を丸暗記しても応用問題になると途端に手も足もでないという方も少なくないでしょう。本書では「公式を導くための基本的な考え方」から懇切丁寧に具体的に説明しているので、腰を据えてジックリ読めば必ず理解できます。はじめから優雅な解法(elegantな解法)で解けない場合でも、問題を簡単化してとにかく数え上げる鈍重な解法("elephant"な解法)で答を求め、そこから一般的傾向を把握してelegantな解法へと読者を自然に導く著者の姿勢に頭が下がります。こうして読み進めていると非常に高度な話題まで理解できるようになっています。挿絵も微笑ましく、和みます。(^-^)
高校生は(第二部の一部を除き)本書を理解できると大学受験に役立つでしょう。Googleの入社試験に出そうな問題もあります(笑)。一部の話題(母関数・フィボナッチ数・カタラン数・分割数など)は「
数学ガール」でも扱われていますので相補的に読めば理解が深まるでしょう。(分割数の"閉じた公式"(Hans Rademacher(1937))については「数学ガール」エピローグをご参照)