さすが斉藤孝、雑談をテーマにしても、幅が広く面白い読み物になっている。
本書は、雑談が人間関係を円滑にするうえで欠かせないものとして位置づけ、雑談がうまくなるコツを伝授している。話題は、雑談の参考になるマンガから雑談のうまい芸能人の話までおよぶ。このように様々な分野の情報に精通する著者ならではの雑談論は説得力がある。雑談力をつけるということは生きる力をつけるということであると結んでいる。他の雑談力本とは一線を画す良著である。本全体をとおして雑談の重要性を再認識したところであるが、個別の手法として私が参考になったのは次のような点である。
・雑談は中身がないことに意味がある。
・雑談に落ちはいらない。
・雑談ではどんどん話題を変えていく。
・「いや」「しかし」ではなく、まずは肯定から。
・相手の好きなものについて話す。
・タクシーの運転手と話して雑談力を鍛えるとともにネタを仕入れる。
・別の世代に人気な情報も仕入れ、雑談のネタを豊富にする。
・人から聞いた面白い話を雑談のネタにする。
・悪口を言うなら身近な人ではなく芸能人、有名人を対象に。