前の東洋経済版の翻訳はきわめて劣悪で、それに比べれば多少はまし。とはいえ古くさい訳語、関係節をいっぱいつなげる文をそのまま後ろから訳したために、十回読んでやっとおぼろげに意味がわかる程度にしかなっていない学者訳で、しかも誤訳も多く、2008年の新訳を名乗るもおこがましい。他のレビューアーが「大胆な意訳」とか言ってるのは、何の話ですの?
でもそれ以上にひどいのが、訳者による原文の改ざん。訳注を見て「原文の誤りを直した」などと書かれているところは2カ所を除き、すべて訳者によるかんちがいで、原文を正反対の意味に改ざんする内容となっている。英語理解のまずさからくるものもあるが、ケインズの主張がわかっておらず、正反対に書き換えてしまったところも多い。そんなにむずかしいことは言っていない部分なのだが、訳者の経済学者としての能力を疑わざるを得ない。
具体的なまちがいの指摘は以下を参照:
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英語もわからない、経済学も(センセイのくせに)わかっていない人によるもので、21世紀に出すべき訳本ではない。