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集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険 (NHKブックス)
 
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集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険 (NHKブックス) [単行本]

仲正 昌樹
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,218 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

リベラルが分かれば、アメリカが見える!

ロールズからローティ、ネオコン思想まで。初の入門書!

内容(「BOOK」データベースより)

格差社会から地域紛争まで、喫緊の課題をどう読み解くか。現実的な社会変革をめざす思想として、近年注目されるアメリカ発のリベラリズム。社会全体の「平等」と個人の「自由」の両立を構想することで、自由をめぐる現代的課題を考察したロールズの正義論からリバタリアニズムにコミュニタリアニズム、ネオコン思想まで。リベラリズムを中心とするアメリカ現代思想のあらましを、時代背景とともに明快に解説し、日本をはじめ現代の思想状況にリベラリズムが与えた影響を探る。

登録情報

  • 単行本: 291ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2008/09)
  • ISBN-10: 4140911204
  • ISBN-13: 978-4140911204
  • 発売日: 2008/09
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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43 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By RYSK
形式:単行本
まず現代思想といっても、いわゆる"ポスト構造主義"とか"ポストモダン思想"との関わりは少ないので、そちら方面を期待している方は注意しましょう。この本ではもっと実践的な政治・社会・法哲学に重点を置いていて、ロールズのリベラリズム、ノージックのリバタリアニズム、サンデルのコミュ二タリアン、ローティのリベラルアイロニストなど、アメリカ現代思想の巨人たちの思想を紹介しつつ、さまざまな価値観を持つ人々がぶつかり合わないようにするために自由、平等、正義、共同体といった概念をいかに捉え、いかに理想的な社会制度を構築するべきか、その難問へ立ち向かう思想家達の格闘の歴史が書かれています。

そして同時にそういった思想が生まれた背景であるベトナム戦争や黒人差別、アクチュアルな政治情勢にも触れており、ちょっとしたアメリカ現代史の勉強ができるような構成にもなっています。

また本書ではアメリカのリベラリズムと日本の政治・社会・哲学とのつながりにも触れられていて、人種のサラダボウルといわれるアメリカでのリベラリズムの盛り上がりと比べて、国として一定のまとまりを持っていた日本では"アメリカの哲学"はずっとマイナーだったというくだりなど、読みながらその違いについて考えたりするのも面白いです。とはいえ現在では日本でもアメリカの哲学の影響・重要さはますます増しているようで、ぼくなんかは本書を読み、そのルーツを知ることで現在の政治・哲学の状況についてすごく明るくなった気がしました。宮台真司氏や北田暁大氏、東浩紀氏などの日本の人気の学者・思想家の著作が好きな人は、本書を読みながら「あの本で書いてたことはローティの影響だったんだな」などと思うこともあるかもしれません。

筆者は"本講義のねらいと構成"で「アメリカの自由をめぐる一つのストーリーにまとめることを試みた」と書いていますが、そのねらいはかなり達成されているのではないでしょうか。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 タイトルの「アメリカ現代思想」ってのは広すぎるタイトルである。現代思想のなかでも「政治哲学」に絞って解説してある。

 かつてはドイツロマン派が専門であった仲正教授も時代の趨勢には抗し切れず、アメリカ政治社会思想に専門をシフトされた旨を本書でも告白されている。こういう正直さがこの著者の最も良い点だと思う。

 ロールズを中心に、その後のリバタリアニズムやコミュニタリアリズムなどへの流れを、非常に手際よく、分かりやすく、コンパクトに紹介している。その文体も宮台真司みたいに衒学的な所が全く無く、文献なども丁寧に紹介してあるので、初心者にも十分ついて行ける。入門書の鑑と言って良いであろう。

 本来なら、橋爪大三郎か宮崎哲弥あたりが10年以上前に出していて然るべき分野の本が、なぜか出遅れ、仲正昌樹という名解説者の「転向(?)」を待って漸く陽の目を見た、ってところか。

 因みに副島隆彦著の類書は「アメリカ政局」や「社会情勢」には詳しいものの、「哲学」面での紹介が浅い、又は偏っているモノが多いようだ。

 
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
本書は、アメリカにおいて「リベラリズム」の議論が盛んになった理由を総合的に考察することで、戦後日本の在り方を様々な面で規定してきたアメリカが現在抱える思想的課題を明らかにしようとするものである。

 本書はリベラリズム、リバタリアニズム、コミュ二タリズムなどについて、政治・社会的背景を踏まえつつ、分かりやすく紹介している。しかし、分析哲学、ポストモダン思想については部分的にしか言及しない。

 アメリカ・リベラリズムをめぐる思想的な流れをまとめるという著書の目的は果たされていると思う。とはいえ、問題点が全くないわけではない。自身の感想として、以下3点を挙げる。

1) アメリカでの「自由」の議論を、リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリズムの三つ巴として把握している。その結果、同じ潮流に分類された思想家間の差異が消去されている。
2) 共和主義については、アーレントや共和主義的民主主義を除いて、ほとんど触れられていない。近年ではリベラリズムが再検討され、共和主義が再評価されているが、本書は思想のグローバル化として、アメリカ・リベラリズムを強調するにとどまっている。
3) 「アメリカ発、思想のグローバリゼーション」による「哲学・思想のアメリカ化」を指摘している。確かに、日本においてアメリカの影響力は大きいが、アメリカからのみグローバリゼーションを語るのは片手落ちに感じられる。ポストモダン思想はヨーロッパからアメリカに持ち込まれ、アメリカナイズされた。それは日本に持ちこまれたが、日本はアメリカからだけでなく、「本場」ヨーロッパからも思想を輸入してきた。リベラリズムに関しても、日本では、アメリカにおける議論だけではなく、フランスにおける共和主義の再検討と自由主義の再評価の議論も多く紹介されている。

全体として、初学者にとって読むに値する入門書である。しかしその内容を批判的に読むことは必要である。
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