2006年に発売になった「雅」の世界に出逢った時の感動をいまひとたび脳裏に思い浮かべながら、
到着した「雅2」のジャケットを手にしてまずケースを裏返し、収録曲のタイトルを目にした・・・。
雅やかな香りを残しながら、そのずらりと並んだ曲名からは、
どれもがなんとも言えぬ“懐かしさ”とともに思い出にも似た“情景”が浮かんできた。
ジャケットを開き、そして曲を聴き始めると、
まるで絵画展を思わせるようななんとも不思議な気分になった。
ジャケットの見開き1ページ目の写真は、
日本の「雅やか」な風情をとらえた絶品の一作。
クレジットを見て驚いたことは、何と今回のジャケットに掲載の写真は、
すべて作曲・演奏をしている渡辺雅二氏の自身の手によるものであったこと!
音楽と写真によって表現された世界は、ともに補いつつ、
また、そのどちらにも共通した見事な一貫性を感じた。
彼の自然や情景を捉え、描く感性には、それらへの「愛しみ」を本当に感じるのである。
“癒し”などという単純な言葉では、到底表現しきれないほどの
聴くたびに、その時々の「自らの心の情景と共鳴した世界」が
その音楽を慕うように浮かび上がるとでも表現したらよいのだろうか・・・。
くしくも、タイトルの「雅2」は、
よくよく考えれば、渡辺氏自身の“マサジ”とも読める必然たる偶然に、
この世に生まれてくることを待ちわびていたようにも思えてならない。
“渡辺雅二の世界”を上質の絵画館で、ひとり占めして味わうような
贅沢なひとときが、待っていると是非おすすめしたい。