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雄気堂々 下    新潮文庫 し 7-4
 
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雄気堂々 下  新潮文庫 し 7-4 [文庫]

城山 三郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

フランスから帰国した栄一は、明治新政府の招きで大蔵省に入り、国づくりの熱っぽい雰囲気の中で活躍するが、やがて藩閥の対立から野に下り、かねてからの夢であった合体組織(株式会社)を日本に根づかせるべく歩みはじめる…。一農夫の出身であり、いずれの藩閥にも属さなかったにもかかわらず、いかにして維新の元勲と肩をならべる最高指導者となっていったかをたどる。

登録情報

  • 文庫: 461ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1976/05)
  • ISBN-10: 4101133042
  • ISBN-13: 978-4101133041
  • 発売日: 1976/05
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 平和 トップ1000レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
渋沢栄一の幼少期からの伝記的な小説です。渋沢栄一について今更説明する必要はないと思いますが、彼がどうして日本初の、そして世界に類するもののないほどの財界人になりえたかのヒントがこの本に書かれています。たとえば、幼少期から家業の商売に対し親になんと言われても自分の信念を貫いたり、尊皇攘夷のための決起を自ら企てながらも、冷静な判断で計画を中止したりといったエピソードは、なるほど世の中の流れ(それもゆっくりと地を這う様に流れている)を敏感にキャッチする能力が備わっていたことを意味します。彼の存在がなければ現在の日本の地位はないと言っても過言ではありません。日本経済の父渋沢栄一を、この本でもう一度確認してみてください。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
維新なった日本において、渋沢栄一が活躍するさまを描く下巻。
大隈重信に説得されて政府で仕事を始めた栄一。大隈の「みんな勉強しながら日本を作っていく、八百万の神の一柱として働いて欲しい」という誘いの言葉は、明治初期の日本の姿とそれを支えた政府の有能さと努力をよく表しているように思います。
しかし、政府主導ではなく「合本組織」にこだわって下野し、後は、生涯、一産業人として過ごすことになります。第一銀行の設立、外国との不平等な取引の解消、宿敵三菱との戦いなど、常に戦い続ける栄一の後半生を描きます。
妻である千代の死で物語は終わっているため、栄一の晩年(の栄華)まで描かれてはいませんが、それでも一農夫から立身出世した壮絶な人生を、テンポのいい文章で読ませてくれます。
企業小説が多い城山氏ですが、本作は彼の隠れた佳作といっていいでしょう。
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闘い。 2012/2/6
By Ryo
形式:文庫
 城山三郎の代表作、雄気堂々の後編の読後感です。

 大政奉還が終わり、よちよち歩きの明治政府が立ち上がります。この辺は司馬遼太郎の
「翔ぶがごとく」とかなり被ります。どちらがいいとか、どちらが正しいとかは、コメントは
避けますが。本作のほうが、少しスピーディーですかね。

 明治政府とは、明治維新、幕末の成り上がりものの集団ですから。というと怒られてしまう
のでしょうが、それこそ英国大使館焼き討ちの張本人井上聞太が重職につくと言う、そんな
集団です。つまり、幕府に勝利した、その戦果を争っているやくざの集団です。

 山県有朋、井上馨の豪遊は、それこそ日本の歴史の恥部と言っていいのではないでしょうか。
彼らは、そのために維新を断行したのでしょうか。

 「第二の維新」と言う江藤新平、「戦が足りぬ」とかたった西郷隆盛。最期まで、人を騙した
大久保。そして木戸。闘いは続きます。この辺は、司馬作品の「歳月」とも一部被ります。

 これまで、全てのことから逃げ、攘夷から開国、倒幕から幕臣、ちょんまげから総髪。日々、
態度の変わった渋沢栄一が、蚕紙、横浜商館、三菱との闘いに挑みます。
 その戦いぶりは見事でした。

 歴史は、勝利者が語ります。勝利したものが正義なのか、否かは分かりません。しかし、
維新のドサクサは、ほぼ戦国時代と同様で、岩崎と言い渋沢と言い、政治家と癒着した成り
上がりものをこんなにも生み出したのか。そんな読後感です。

 栄一の柔和な人柄、とか、称える表現がそこかしこに見られますが、それが城山三郎の
渋沢栄一観だったのかどうかは、あまりコメントがありません。

 題材が題材でしたね。85点かな。二十数年前より評価が下がりました。
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