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雁の寺・越前竹人形 (新潮文庫)
 
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雁の寺・越前竹人形 (新潮文庫) [文庫]

水上 勉
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第45回(昭和36年度上半期) 直木賞受賞

登録情報

  • 文庫: 287ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1969/03)
  • ISBN-10: 4101141037
  • ISBN-13: 978-4101141039
  • 発売日: 1969/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 89,261位 (本のベストセラーを見る)
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3回読みました。 主人公玉枝が喜助に対して注ぐ哀しいまでにひたむきな愛情〔恋情〕に本来の日本女性の姿を見た思いがしました。また、最後は哀れな結末で終わるのですが、その玉枝に「頑張れよ、負けるなよ」という作者の声が作品全体に響いているような気がします。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 初めて読んだ水上勉の作品で、読み始めてすぐにその古典的なスタイルと情趣あふれる物語に一気に引き込まれた。元々が大衆作家で純文学にしては比較的紋切り型の展開の仕方をしているとも言えるが、著者の誇張のない淡々とした文章は物語により一層の哀切な雰囲気を加えきれいな仕上がりになっている。
 二編に共通しているのは、どちらも悲劇的な女性をベースにしいた哀切きわまる物語だということ。女性関係が非常に複雑でメロドラマの様でもある。物語上ちょっとくどいところもあるが、特に傷にもなっていないと思う。
 雁の寺は寺の小坊主が複雑な心理から殺人事件を引き起こす過程を描いた物。最初から登場人物が少なく、直木賞受賞という割には話の筋が見え透いているものの、悲劇的な物語が展開していくにつれ魅力が増していき話の中に引き込まれてしまう。越前竹人形にも同じ事が言えるが、(読み切る前に挫折する人も居そうなぐらい)地味な伏線を経てラストシーンでしみじみとした哀切きわまる描写に帰結していくのが読んでいて素直に情に訴えかけられてきて感動した。
 特に越前竹人形はお勧め。父が恋慕した女性への憧憬から一心に竹人形を作る男の陰で繰り広げられる女性の悲劇的な過失。苦難を乗り越えた後に罪のない幸せな描写から突然訪れるラストシーンは涙を誘う。
 感動的な二編。是非こういった物が好きな方はもちろん嫌いな方にも是非読んでいただきたい。
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By amz292
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鴈の寺は『金閣炎上』とのパラレルでもあり、これらは筆者にとっての寺ないし俗物坊主という存在への復讐なのかな、と感じました。描かれない主人公の心情は、それを吐露することがあまりに赤裸々だったからではないかと。越前竹人形は、一転して客観的で史実的な、でもただただ物悲しい物語りで、最後には竹人形が土間に一つ転がっているシーンがイメージできるような仕立てでした。
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