大学進学の為に長野から上京してきた松田君がアパートで隣り合わせたのは、
無精ひげでいつでも飄々としている早乙女さんと、
一緒に暮らしている幼稚園児の女の子はなちゃん。
お隣さんとして触れ合ううちに、はなちゃんの言動から、
早乙女さんとはなちゃん二人の関係に疑問を持った松田君。
早乙女さんに直球でぶつかったことで、彼の思わぬ秘密を知らされる羽目に。
過去の出来事が原因でどこか無気力な男性と、
どこか朴訥で、ちょっと無神経な位直球な大学生の話です。
作品紹介を読んでお隣の人と恋に落ちる、ほのぼの作品のような印象を受けましたが、
実際読んでみたら、全体的に物語は淡々としていました。
掴み所の無い大人と、一生懸命になった子供(松田君)の関係も、
どこかで大人が「ほだされる」というほど甘いやり取りがある訳でもなく、
話の進行に伴う出来事は、あんまり幸せでもほのぼのでもありませんでした。
ラストの仕事部屋での二人のやりとりは可愛かったですが。
今までの木下先生の作品のイメージと違って、わりとシビアな話かもしれません。
ちょっと可愛い、ほのぼの作品を期待していたので、星は3つで。