「障害者」「病者」
一般的にこの2つは「異常」な状態として人々に捉えられており、時に社会において様々な偏見や差別を受けることがある一方、「障害」「病」というカテゴリーにおさまることによって人間としての「権利」を主張できることになる。
それによって、社会的にも「主張する主体」として認められ、様々な社会サービスや人々の暖かい「まなざし」を受けることができ、(それがいいかどうかは別にして)「ふつう」になる、または近づくことを目指していく。
しかし、健常者、障害者、病者・・・このカテゴリーに収まらない人々のことに目を向けたことがあるだろうか?
本書は、「ふつう」ではない、かと言って「障害」や「病」のカテゴリーには入らない、または判断が難しいという「狭間」で生きるどっちつかずのつらさを、当事者の視点から論理的な考察を試みた書である。
健常者にも障害者にも病者にも
自分の状態を説明しなければならない
説明しても「そのぐらい、たいしたことない」
「もっと、大変な人がいる」と言われ続けるつらさ・・・
「軽度」であることが困難は少ないという偏見を是正する共に、「障害」「病」という定義そのものに見直しを迫り、「ふつう」という言葉を当たり前に使う事の恐ろしさに迫る一書である。