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随筆集 一私小説書きの弁 (新潮文庫)
 
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随筆集 一私小説書きの弁 (新潮文庫) [文庫]

西村 賢太
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

私小説一筋の原点がここに。初の随筆集  西村賢太が師と仰ぎ全集刊行に全力を傾ける作家・藤澤清造への思い。異端作家・倉田啓明。平成の破滅型私小説作家を形づくったもの、すべてが込められた随筆集。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

落魄の半生を経て、貧窮と性病の果てに凍死した大正時代の私小説家・藤澤清造。その代表作「根津權現裏」に、真の同類を認めた衝撃から歿後弟子を名乗った著者。爾来、清造の偏見払拭と全集の刊行を生涯の務めと決意し、いつしか自身も時流に背いた私小説を書き出すに至った、「師弟」関係の始まりを含む関連エッセイを集成した。「なぜ清造だったのか」、その答えがここにある。

登録情報

  • 文庫: 247ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/04)
  • ISBN-10: 4101312834
  • ISBN-13: 978-4101312835
  • 発売日: 2011/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「小説は学問ではない」という最初のページの言葉が重い。それを証明した西村賢太は偉大である。
随筆集と銘打っているが、前半は見事な近代異端文学論集である。著者が傾倒する藤澤清造と同じくらい魅力的に書かれているのが、倉田啓明というインチキ作家だが、谷崎潤一郎の贋作を書き、自らの亀頭に刺青を彫っていたというだけで、引き込まれてしまう人物ではないか。ところで藤澤清造全集はどうなったのだろうか。本が飛ぶように売れているのだから、出版資金はもう問題ないのではないか。西村賢太全集のほうが早く出そうな勢いではないか。
16ページの「世によくいる、“わが仏のみ尊し”を否定することで自分の批評眼の冷静さ、中立性と広い視野をアピールするような、しみったれた連中」とは、明らかに大学の文学部教授のことであろう。文学部教授は、自らの社会的地位のために、無頼作家との間に一定の距離を保つことを特徴とする。自分の恥を晒すことができないので作品の一行も書くことのできないくせに、大学教授という肩書で作品に余計な注釈を書きくわえ、そのことで文学の権威であることを誇り、有名か無名かのみで作家を判断し、自己保身のためにすでに評価の定着した有名作家だけを勲章のように掲げ、作品の本質には決して触れることのできない、まことにつまらない連中である。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 自他共に認める「藤澤清造フリーク」西村賢太の、清造への一途な思いを伝える随筆集。
『藤澤清造全集』編纂の決意を表明するカタログ掲載文に始まり、年譜や清造忌開催の顛末など、先達への並々ならぬ敬慕の程が窺える。
 何故これほどまでに惚れ込むのかは、本書を読めば自ずと明らかではあるが、逆に言えばこれだけ藤澤清造に拘る著者の一途な生きかたが、私のような凡人の煮え切らない中途半端なサラリーマン風情からすると、羨ましいくらいに潔くかつ爽快に見え、それこそが著者の魅力であるとも言えよう。
 その爽快な生きざまは、その文章にも滲み出ており、小説でもお馴染みの澱みなく流れるベランメエ調の西村節は本書でも健在である。否、むしろその特徴は随筆の方がその本領を発揮しているようで、本書のタイトルでもある『一私小説書きの弁』と『あとがき』には、著者の文章家としてのプライドが、そのスタイルそのままに表明されており、その控えめなタイトルとは裏腹に、著者の文章に対する並々ならぬ矜持が窺える(H23.12.9)。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By johnny
形式:単行本
この作品に於ける西村氏・・・
相当深く、藤澤周辺の作家を読み込んでいる。
正直驚いた。
自分の領域に入った獲物はトコトン追いかけ仕留める、
現代のグレートハンターだ。

しかし彼の「小銭を数える」の後半のスピード感には圧倒され頭が下がった。
今、同時受賞の朝吹さんの「きことわ」を読んでいるが、
俄然読むスピードが上がらないし何故かムナシイ。
多分人間の体臭みたいなモノが描けないから、自分には伝わって来ないのか・・・。

昨年の「小銭を数える」で彼は受賞出来たはず。
審査員のフンギリの悪さが災いしたのであろう。
しかし前回も、石原慎太郎氏が西村氏を高く評価してた事実は意外でした。
慎太郎氏ってワカランお人ですね・・・・。

西村氏には、アホな評論家の言う事は無視し、
あと10年間で自分を描ききるくらいの怒涛の行進を続けていって欲しいと思う。
彼ならやれるだけのパワー&想いは溢れるが如きであろうから・・・
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買いですが。
... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: yoshioki6
一人の作家をとことん好きになるという一念がまた一人の作家を生み出した
「清造が、「忘れられた作家」の枠組にはめ込まれてから、随分と久しい・・しかし、所詮小説など、個々の好みでその評価が決まる。世間に埋もれていようがいまいが、忘れ去ら... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: touten2010
思い入れの凄さ。
西村節に酔いしれてほとんど全作読みつくしました。
これは随筆集ですが、藤澤清造氏への思い入れの集大成とも... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: 上田清隆
書店で手にとることなく買わざるをえない通販利用者をだまそうとしている
藤澤清造に惚れ込んでいるのは分かるがすでに『どうで死ぬ身の一踊り』で書きつくされたことを同じように何度も並べているのは食傷させる。タイトルから色々なテーマについて... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: 辛酸なめ男
ケンタ好きです
よく知らないで書くんですが、芥川賞を取った勢いでの文庫化なんでしょうか?
だとしたら、またもや芥川賞に感謝しないといけないと思いました。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: umemomosakura
よほど藤澤清造が好きなのだろう
 あちこちに描いた随筆の自薦集なのか、まあ、西村賢太なる者がよく分かった。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: 楓
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