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階級都市: 格差が街を侵食する (ちくま新書)
 
 

階級都市: 格差が街を侵食する (ちくま新書) [新書]

橋本 健二
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

街には格差があふれている。古くは「山の手」「下町」と身分によって分断されていたが、現在もその構図は変わっていない。宿命づけられた階級都市のリアルに迫る。

内容(「BOOK」データベースより)

「格差」が問題視されるようになって、はや数年。ついに格差は、風景にまで現出してきた。小さな木造家屋が建ち並ぶ下町に、富裕層向けマンションが建設され、昔ながらの街の景観は破壊される。同時に、地域間の格差は拡大し、富めるものは富める地へ、貧しいものは貧しい地へと、振り分けられる。そして、「山の手」「下町」といった歴史的な境界線は、都市をより深く分断する。まさに「階級都市」の出現である。本書では、理論、歴史、統計、フィールドワークなど様々な視点から「階級都市」の現実に迫る。

登録情報

  • 新書: 270ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/12/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480066365
  • ISBN-13: 978-4480066367
  • 発売日: 2011/12/5
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Hazel
下町といえばまず頭に思い浮かぶのが寅さん、人情あふれる古き良き時代を想像させる。しかし、それは「男はつらいよ」が上映されて初めて流布したイメージであることを知った。

下町は
・関東大震災・東京大空襲・公害といった東京で起こった様々な問題で多大な被害をこうむっていたこと
・山の手と下町には確実に格差が存在し、その格差は拡大していること
など、「男はつらいよ」はわからない負の面を知ることができ、東京をまた違った見方でとらえられるようになった。

郊外はこれからどうなる? - 東京住宅地開発秘話 (中公新書ラクレ)とは山の手と下町のとらえ方が明らかに違っていて、本書は壁があり交ることができない、郊外はこれからどうなる? - 東京住宅地開発秘話 (中公新書ラクレ)では自由に行き来できると書かれていて両方の書籍を読むことを進める。

話は飛ぶが、以前に〓東(ぼくとう)綺譚 (岩波文庫)を読んだ。この書籍を読んで下町・山の手が少しわかったので、いっそうぼく東綺譚の世界を知ることができたことも収穫だった。
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By lega-sy
東京・文京区出身の友人が結婚後、文京区に住むことにこだわっていた。最初は賃貸マンション、続いて分譲マンションをローンで購入。東京出身でない私には、なぜ家賃やローンの負担が少なく、物価も安い下町方面に住もうとしないのか、その心理が全く理解できなかった。
本書を読んでその心理の一端を理解できた。同じ「東京」に住んでいながら、現実には、言葉も、文化も、思考方法も違う山手と下町の人々。そこには「東京」という一体感は見られない。著者は歴史的経緯と明治以来の下町と山手の変化を概説し、さらに23区ごとの平均所得額、生活保護率、平均寿命、中学生の国語の平均点などのデータと、フィールドワークを通じて現在の姿を描き出す。文京区内での千川沿いと小石川・白山の対比、港区内での六本木ヒルズ方面とJR田町駅付近沿線の対比など、この本の主要テーマである「山手と下町」という通念だけでは浮かび上がらない格差もきちんと追っている点が好感が持てる。
ただ、「階級」という視点での分析に異論はないものの、そのカテゴライズの基準には若干疑問は残った。著者が「資本家階級」として描き出している層には多分に高所得の労働者層が含まれているように感じる。せっかくマルクスを引き合いに出すなら、現代資本主義分析に基づく「資本家(階級)」と「労働者(階級)」の定義に説得力を持たせる必要がある。そういう意味では、分析の方法論に頁を割くより、データの分析とより多くのフィールドワークを重ねた方がいっそう意義ある一冊になったのではないか。
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
東京という都市の中には下町と山の手があり
その間には収入格差があり、学歴格差がある。
杉並や世田谷の新山の手、麻布、六本木の旧山の手、
そこを歩いてみると一方的に山の手なのではなく、
丘の上に山の手の高級住宅街があり、その丘に挟まれた谷、
河岸段丘の下に貧困地域がある。
著者は散歩もしてみました。

という、誰もが思っていたことを、はっきり本にしてくれたというのが本書である。
身も蓋もないので結構笑えます。写真がどこか分かるようにきちんと撮ってあるのに
そこに「よくこんな崖にへばりつくように家が建てられたものだ」とか
「運河にはみ出した細い柱で支えられたバラックが見える」とか
の評価。写真を撮られた家の人は怒らないのだろうか心配である。
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