上帝という高度な科学を持つ種族がプライベートコスモスというミニチュア宇宙を沢山作ったという設定。上帝がとてもわがままな連中で、無茶苦茶な宇宙を作り生物を住まわせ、神として君臨している。同じ作者の傑作リバーワールドもプライベートコスモスの一つと考えられなくもない。もちろん地球もその一つだ(4巻の舞台となる)。とても魅力的な設定で、3巻にはロジャーゼラズニィの熱気のこもった序文も載っている。全6巻のうち4巻が既訳。ストーリーは上帝間の国盗物語と、ベラーと呼ばれる侵略者との戦いが主なストーリー。第一巻の舞台はバビロニア人の宇宙観を反映した階層宇宙。4巻を通じてストーリーがつまらなく、物語を創作する意欲が感じられない。これだけの舞台設定をおじゃんにしてしまったのは重罪である;(。まるでメインストーリーが別にあって、これはサイドストーリーであるかのようにテーマを外している。ワトソンはリバーワールドを書き直したけど、こっちも誰か書き直さないかな...。出版は1973年。余談だが、深井国氏の表紙絵がアダルトで、高校生の自分には購入しにくかったのを思い出す:)。