出版社 / 著者からの内容紹介
思いがけない夏が、いま始まる。
私立の男子中学に通う夕陽、24にしては幼く見える雪枝、15で雪枝に拾われて4年になる聡。初めて夕陽が雪枝の家を訪ねる日、押入れの中には、後ろ手に縛られた聡がいた……。不安と希望の間で揺れる、青春の物語。
「アンタなんか捨てちゃおうと思うのよ」俺と住んで3年経った頃から、雪枝は何かとそういうことを言う。意地悪を言って俺の気を引こうとするのだ、とわかっていたから、大して気にかけることもなかった。この間までは。「夕陽くん」の存在する今となってはわからない。けれどひとまず、「去年から言ってるじゃん、それ」と突っ込んでみた。いつもなら雪枝は、今度こそ捨てるもん、段ボールの箱に入れて「さとし」って書いて捨ててやる、とか子どもじみたことを言ってふくれるのに、今日の雪枝はじっと布団の上の一点を見つめていた。俺が何もできずにいると、雪枝はぽっとつぶやいた。「聡、大きくなりすぎたよ」??<本文より>
私立の男子中学に通う夕陽、24にしては幼く見える雪枝、15で雪枝に拾われて4年になる聡。初めて夕陽が雪枝の家を訪ねる日、押入れの中には、後ろ手に縛られた聡がいた……。不安と希望の間で揺れる、青春の物語。
「アンタなんか捨てちゃおうと思うのよ」俺と住んで3年経った頃から、雪枝は何かとそういうことを言う。意地悪を言って俺の気を引こうとするのだ、とわかっていたから、大して気にかけることもなかった。この間までは。「夕陽くん」の存在する今となってはわからない。けれどひとまず、「去年から言ってるじゃん、それ」と突っ込んでみた。いつもなら雪枝は、今度こそ捨てるもん、段ボールの箱に入れて「さとし」って書いて捨ててやる、とか子どもじみたことを言ってふくれるのに、今日の雪枝はじっと布団の上の一点を見つめていた。俺が何もできずにいると、雪枝はぽっとつぶやいた。「聡、大きくなりすぎたよ」??<本文より>
内容(「BOOK」データベースより)
初めて夕陽が雪枝の家を訪ねる日、押入れの中には、後ろ手に縛られた聡がいた…。不安と希望の間で揺れる、青春の物語。
内容(「MARC」データベースより)
私立の男子中学に通う夕陽、24にしては幼く見える雪枝、15で雪枝に拾われて4年になる聡。初めて夕陽が雪枝の家を訪ねる日、押入れの中には、後ろ手に縛られた聡がいた…。不安と希望の間で揺れる、青春の物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
豊島 ミホ
1982年秋田県生まれ。東京都在住。早稲田大学第二文学部卒業。2002年、新潮社「女による女のためのR‐18文学賞」で読者賞受賞。同年、新潮社から受賞作を収録した単行本『青空チェリー』刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1982年秋田県生まれ。東京都在住。早稲田大学第二文学部卒業。2002年、新潮社「女による女のためのR‐18文学賞」で読者賞受賞。同年、新潮社から受賞作を収録した単行本『青空チェリー』刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)