戦前の徴兵制や、兵営での生活をユーモアを交えて読みやすくまとめてあり、すっと読み切ることができました。
また、ところどころ挿入されている絵が楽しく、当時の様子を想像するのにとても参考になりました。
読み終えてみて、戦前の国民は、権利と義務を誠実に果たしていたと思いました。現在の我々国民は、「払う税金や労力は最小限にして、貰うときは余計にもらいたい」という意識が強すぎるのではないかと思いました。だから、年金や医療費のように、支出超過になり、システムとして機能不全になっているのではないでしょうか。帝国陸海軍は80年続き戦争によって終わりました。しかし、戦後の社会保障システムは、戦争もないのに自ら滅びようとしています。今こそ、国民一人一人が権利と義務の調和を考え直すべきだと思います。
偉そうに書いてしまいましたが、今の我々が戦前の人たちを非難することはできないと思わされました。教科書などにある歴史ではなく、実体験・実生活としての軍隊を知ることができたのが大きな収穫でした。
軍隊物が初めての人でも楽しめる一冊だと思います。