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陰陽師 (12) (Jets comics)
 
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陰陽師 (12) (Jets comics) [コミック]

岡野 玲子 , 夢枕 獏
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 860 通常配送無料 詳細
o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

11巻を読んだとき山岸涼子さんの「日出処の天子」の影がよぎりました。「日出処の天子」の厩戸王子は冷徹なマキャべリストとして、当時の現実では決して到達できない高度な政治的、宗教的理想を胸に、血みどろの政治的な闘争へとクールに介入していく神秘的な人物として描かれていました。しかし陰陽師の安倍晴明は政治的な側面は限りなく薄く、壮大な宗教的ヴィジョンを通して、平安の世に何か得たいのしれないシステムを打ちたてようともくろむ超政治的な人物として描かれています。岡野さんが深化させていった数秘論的世界観を軸に物語を展開していけば、諸星大二郎さんの「暗黒神話」、「孔子暗黒伝」のようなヴィジョンそのものを作品のモチーフにしてしまうまとめ方も考えられます。そのヴィジョンを物語といかに無理なく融和させるかが、最も難しい問題となっているはずです。 すでに晴明は自らを陰陽師ではなく「魔術師」と名のり、「時」をつなごうと画策します。数秘論的におおきな意味をもつギリシャ、そしてアレキサンドリア図書館!などが描写され、岡野さんがぎりぎりの賭けに出たな、という感じがして別の意味でも胸が高鳴ります。そして海からやってきた童満。その出現の仕方はボッティチェリの描くアフロディーテのようです。しかしはるかに暗く、怪しく、禍々しい妖気に満ちているアフロディーテ。絵の圧倒的な表現力においても、漫画史に残る最高到達点に存在しているこの作品のクオリティーをあらためて思い知らされる瞬間です。

登録情報

  • コミック
  • 出版社: 白泉社 (2005/7/29)
  • ISBN-10: 459213222X
  • ISBN-13: 978-4592132226
  • 発売日: 2005/7/29
  • 商品パッケージの寸法: 21 x 14.5 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
38 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By int_env
形式:コミック
もしも漫画版陰陽師をお持ちの方は、巻数をこういう風に配列してみよう。

「5青龍→3六合→4勾陣→1騰蛇→2朱雀→10大裳→11白虎→8大陰→12天空→7天后→9玄武→6貴人」

すると、背表紙に施された巻数表示中央の北斗七星と、下の6本線(易の十二月卦)が、ちょうど一巡りしていることが分かると思う。つまりこの漫画は、最初から魔術漫画として刊行されていた、というわけだ。

岡野玲子は夢枕氏よりも熱心に、陰陽道思想そのものに果敢に取り組み、その根本が数学的・天文学的美しさにあることを見出した。その具象化としての漫画表現が難解になることはむしろ当然で、この偉業に対する正当な評価は、後世の漫画評論家や文化人類学者によって注釈が加えられるまで待たなければならないだろう。

原作の飄々とした雰囲気から離れてしまったものの、これぞ岡野玲子にしか描けなかった「陰陽師」であり、またこの方向性において、岡野玲子を超える陰陽師作家は、当分現れないに違いない。最終刊が待ち遠しいところである。

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30 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:コミック
11巻を読んだとき山岸涼子さんの「日出処の天子」の影がよぎりました。「日出処の天子」の厩戸王子は冷徹なマキャべリストとして、当時の現実では決して到達できない高度な政治的、宗教的理想を胸に、血みどろの政治的な闘争へとクールに介入していく神秘的な人物として描かれていました。しかし陰陽師の安倍晴明は政治的な側面は限りなく薄く、壮大な宗教的ヴィジョンを通して、平安の世に何か得たいのしれないシステムを打ちたてようともくろむ超政治的な人物として描かれています。岡野さんが深化させていった数秘論的世界観を軸に物語を展開していけば、諸星大二郎さんの「暗黒神話」、「孔子暗黒伝」のようなヴィジョンそのものを作品のモチーフにしてしまうまとめ方も考えられます。そのヴィジョンを物語といかに無理なく融和させるかが、最も難しい問題となっているはずです。

すでに晴明は自らを陰陽師ではなく「魔術師」と名のり、「時」をつなごうと画策します。数秘論的におおきな意味をもつギリシャ、そしてアレキサンドリア図書館!などが描写され、岡野さんがぎりぎりの賭けに出たな、という感じがして別の意味でも胸が高鳴ります。そして海からやってきた童満。その出現の仕方はボッティチェリの描くアフロディーテのようです。しかしはるかに暗く、怪しく、禍々しい妖気に満ちているアフロディーテ。絵の圧倒的な表現力においても、漫画史に残る最高到達点に存在しているこの作品のクオリティーをあらためて思い知らされる瞬間です。後は13巻において、岡野さんがもくろんだことの全てが明かされるのを待つのみです。期待しています。

このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 史実と伝説の狭間 2006/6/3
By Kali
形式:コミック
歴史上、安倍晴明は85歳で亡くなったと記されている。

当時としては驚異的な長命である。

最後まで現役の陰陽師だったようで、藤原兼家(←あわわの人)やその子道長とのつながりも深かった。

そして、この「陰陽師」の晴明は、伝説化された陰陽師=晴明onlyではなく、

史実も追っかけて岡野氏の脳内で再構築されている。

そういえば晴明の前世の描写があるが、

前世が古代エジプトの最後の王だったかどうかは別問題(笑)である。

晴明は、都市を建設しまた呪術的に守護することを担わされてきた人だった、

という意味での引用ならなんとなく理解できるが。

(古代エジプトには優れた天文学と暦、古代ギリシャには数学があり、

都市建造とは密接に繋がるので)

史実と伝説、両方を織り交ぜながら突き進む岡野氏の陰陽師は、

よく調べて書いてるなぁと、いまさらながら感心し(呆れ)つつも、

やはり他の晴明本とは違う密度の濃さに惹きつけられる。

…読むのが大変ですけどね。
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5つ星のうち 4.0 面白さを取り戻しつつあり
すっかり難解になってしまった岡野陰陽師、久しぶりに新刊が出ました。... 続きを読む
投稿日: 2005/8/18 投稿者: 読者135
5つ星のうち 3.0 評価は自然に導き出されると・・・。
確かに読者そっちのけで遠くへ行き過ぎた感はある・・・。
ただし、著者がおぼれすぎたり、道を違えたことを書いたり... 続きを読む
投稿日: 2005/8/3 投稿者: tongpoo8
5つ星のうち 1.0 本格的マンガだと思っていたのに
12という数字にこだわった、陰陽師の事をよく研究してるマンガだと思っていて、この巻で完結だとワクワクしながら買ったのに、数字を羅列したり、エジプトをイメージさせる... 続きを読む
投稿日: 2005/8/3 投稿者: さくら22号
5つ星のうち 5.0 完璧をめざして
私の脳みそでは、新刊が出るたびに日本史の教科書を傍らに置いて全巻を繰り返し再読しないと話の流れすら見えない本書ですが、学習の効果として話の流れが見えてくると、ここ... 続きを読む
投稿日: 2005/8/3 投稿者: boxboard
5つ星のうち 5.0 原作と離れ
原作のカンジからは、かなり離れています。
原作の方も好きですが、原作通りでなくてもこれはこれでと思えるので良しとしました。... 続きを読む
投稿日: 2005/8/3 投稿者: あき
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