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陰陽師 太極ノ巻 (文春文庫)
 
 

陰陽師 太極ノ巻 (文春文庫) [文庫]

夢枕 獏
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

安倍晴明の屋敷で、いつものように源博雅が杯を傾けている所へ、橘実之の娘、虫が大好きな露子姫がやってきた。何でも晴明に相談があるというのだ。広沢の遍照寺にいる僧が、眠る前に読経していると、黄金色をした虫が現われるが、朝には消えてしまうらしい。この虫の正体は―。「二百六十二匹の黄金虫」他、全六篇収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

夢枕 獏
昭和26(1951)年、神奈川県小田原市生れ。48年、東海大学日本文学科卒業。52年、「奇想天外」誌に「カエルの死」を書いてデビュー。圧倒的な人気を博する「陰陽師」「魔獣狩り」「餓狼伝」の各シリーズをはじめ、山岳、冒険、ミステリー、幻想小説などの分野で広範な読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 275ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/3/10)
  • ISBN-10: 4167528150
  • ISBN-13: 978-4167528157
  • 発売日: 2006/3/10
  • 商品の寸法: 15.1 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
いわずと知れた、安倍晴明と源博雅の「陰陽師」シリーズ、6冊目。

 3時間もあれば読めてしまうような内容ながら、毎回文庫で出るたびに買ってしまうのは、どうしようもない人間の業や哀れさが描かれているからでしょう。だから、ときどき再読したくなり、引っ張り出してきます。ただ、今回は、そのあたりのはかなさがやや薄いように感じられたので、星4つとしました。

 けど、文句なしに一気読み、面白さは相変わらず。人の業が表れているという点で「鬼小槌」、民話などでもよく出てくる“覚”(人の心を読む妖怪)と晴明との対決が読める「覚」が個人的には面白かったです。
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参りました 2010/9/8
By recluse VINE™ メンバー
形式:文庫
長編を入れるとシリーズ7作目ですか。著者のあとがきを読むと、著者のこのシリーズに対する或る意味では居直りともいうべき心構えが開陳されています。そうか、「マンネリをおそれない。...ぼく自身が身を置いている現実の季節から始めることになっている」、そういうことだったのですね。今回もバランスよく、春、夏、秋、冬、初夏を舞台とした作品が登場します。謎解きの魅力自体は他のシリーズと同じく二の次です。ここに出てくるのはいつも変わらぬ人間の業です。特に印象的なのは、「棗坊主」です。なんといえない不思議な会話の後につぶやかれる「ま、しかし、一生とはこのようなものでありましょうなあ」という結語はなんともいえない余韻をもたらします。
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形式:文庫
 珠玉の短編シリーズ「陰陽師」は、新刊が出るのが待ち遠しい書だ。物語の少ない現代において、遠い過去であるはずの平安時代から妖がやってくる。そんなリアリティを感じさせる、漠さんのストーリーテリングに、夜も寝るのを忘れて読みふけってしまう。

 今回の太極ノ巻でおもしろかったのは、「棗坊主」と「東国より上る人、鬼にあうこと」だ。同じ作者の作品とは思えないほど、時間の流れるスピードが違う。「棗坊主」では、一瞬のうちに50年もの時が封じ込められ、死者すらもそれに気付くことのないような、トリック的な時空が現出する。「東国より上る人、鬼にあうこと」では、後から追っかけてくる妖怪の鬼気迫るスピード感。逆に一瞬が永遠のように感じられる時空間だ。

 漠さんのストーリーテリングの特徴は、一文が短いこと、会話文や思考文主体で進められていくことがある。だから、登場人物に移入しやすく読み手も疲れない。私はいつも一気読みである。
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