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陰謀の天皇金貨(ヒロヒト・コイン)
 
 

陰謀の天皇金貨(ヒロヒト・コイン) [単行本]

加治将一
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本がバブル景気に浮かれていた1990年1月29日、国民はある「事件」に仰天した。昭和天皇在位60年を記念した10万円金貨(通称『ヒロヒト金貨』)の“偽造品”が日本国内に大量に流入したと警視庁が発表、“被害総額”は100億円を突破した。 それから20年、作家の「僕」は、この事件で渦中の人物となった日本人コイン商に出会い、警視庁での厳しい取り調べや、「ヒロヒト金貨」の発行・流通・真贋鑑定にまつわる一部始終を聞かされる。コイン商は「僕」に顛末の公表を願った。 イラン・イラク戦争(1980年)、ロン・ヤス会談(83年)、プラザ合意(85年)、イラン・コントラ事件(86年)……。「事件」の背後に浮かび上がる、バブル期の日本を巻き込んだ国際的陰謀。20年の時を経て、事件の闇が暴かれる。

内容(「BOOK」データベースより)

日本がバブル景気に浮かれていた一九九〇年一月二九日、国民はある「事件」に仰天した。昭和天皇在位六〇年を記念した一〇万円金貨(通称『ヒロヒト金貨』)の“偽造品”がスイスから日本国内に大量に流入したと警視庁が発表、“被害総額”は一〇〇億円を突破した。それから二〇年、作家の「僕」は、この事件で渦中の人物となった日本人コイン商に出会い、警視庁での厳しい取り調べや、「ヒロヒト金貨」の発行・流通・真贋鑑定にまつわる一部始終を聞かされる。コイン商は「僕」に顛末の公表を願った。イラン・イラク戦争(一九八〇年)、ロン・ヤス会談(一九八三年)、プラザ合意(一九八五年)、イラン・コントラ事件(一九八六年)…。「事件」の背後に浮かび上がる、バブル期の日本を巻き込んだ国際的陰謀。二〇年の時を経て、事件の闇が暴かれる。

登録情報

  • 単行本: 440ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2011/4/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396613946
  • ISBN-13: 978-4396613945
  • 発売日: 2011/4/26
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は、犯人が特定されないまま捜査打ち切りになった、「昭和天皇御在位60周年記念100,000円金貨」大偽造事件の真相を暴いたノンフィクション小説である。

昭和61年11月10日に発行された、「昭和天皇御在位60周年記念100,000円金貨」。コインコレクターでなくても、保有している方は多いであろう。我が国初の記念金貨で、当時週刊誌などが発売直後にプレミアムが付き、数年後には数倍になるなどと騒ぎ立てたことから国民の関心も高まり、抽選で頒布することとなったため「引き換え抽選券」が発行されたことを覚えておられる方もおられると思う。

金貨の図案は、表面が「鳩と水」、裏面は「菊の紋章」と「日本国・御在位六十年」「拾万円・昭和六十一年」の文字が刻まれている。直径30mmで量目20g、金品位は1000の純金で、発行枚数は1,000万枚。一枚一枚プラスティックケースで封印(プリスターパック入り)されて発行された。

ところで当時の金地金価格だが、1g当たり2,000円程度であった。この十万円金貨の量目は20gなので、原価約40,000円程度ということになる。ここから先は素人でも思いつく事だが、偽造金貨の心配だ。これを防ぐため、造幣局も色々工夫を凝らしていたようだが、果たして大偽造事件が起こった。「日本貨幣収集事典(原点社刊)」によると、「平成2年(1990)1月29日、東京千代田区の富士銀行に天皇10万円金貨1,000枚の預金があった。国内最大手の貨幣商が初めてスイスから輸入し、預けたものであったが、女子行員が検査中、パックの色が異なる一枚を発見、それが警視庁三課の知るところとなった。金貨の鑑定は警視庁の科学捜査研究所が行い、表面のキズ、光沢のなさ、カプセルの違いなどから「1,000枚すべて偽造」の結論を出した。だが、それは氷山の一角であった。やがて分かったその数は10万7,946枚、しかもその大半、8万5,647枚が日銀に入っていたのである。それというのも、この被疑貨は2年も前から輸入されていながら不審を持たれていなかった。外国の金貨購入者が「利食い」の売りを出しているという噂が、大きな為替差益の発生(金貨の発行時には1ドル160円、事件当時には125円)によって当然のことと思われていたからであった」との事。

ではこの事件の結末はどのようになったのであろうか。偽造グループの特定も出来ず、捜査も打ち切られたのである。何ともスッキリしないこの事件だが、この事件の真実を暴こうと取材を続け、書き上げられたのが本書なのだ。主人公は被疑者である一人のコイン商。彼は、国内最大手の貨幣商がスイスから輸入する以前から合法的に「天皇金貨」を輸入していた。すでに日銀に入っていたうちの一部は、彼が持ち込んだものである。このため彼は大偽造団の一味として警察から厳しい取り調べを受けるのだが、彼にとっては身に覚えのない事。ダラダラとした取り調べが続き、苦痛の時を過ごすが、結局白黒つかず、うやむやに。しかしこの事件の裏には、アラブ、中南米、アメリカの絡む、政治的な動きがあったのである。

本書を読んだとき、私が「昭和天皇御在位60周年記念100,000円金貨」に抱いていた疑問、例えば、
'・何故60周年記念金貨の発行が昭和61年になったのか。
'・何故発行枚数の約一割(90万枚)が売れ残ったにもかかわらず、翌年(昭和63年)にも同じ金貨百万枚を発行したのか。
'・何故大量の金貨が外国から持ち込まれることになったのか
なども氷解した。

国家権力、国際政治上の駆け引き、政治家や官僚の保身術など、この事件から知ることは多い。天皇金貨偽造事件の真相は闇の中だが、私は著者の解き明かした内容を信じたい。
なお登場人物の名前は、政治家以外仮名を使っているが、コインコレクターであればそれが誰であるのか分かるので、人物を思い浮かべながら読むことが出来るであろう。貨幣コレクターは当然、そうでない人にもお勧めの一冊である。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
これだけ、内容に惹き付けられ、入り込んでしまう本はなかなかないだろうと思う。
40代以上の人ならこの昭和天皇在位60年記念10万円金貨の偽造事件は記憶の隅に残っているのではないだろうか。そして突如としてこの偽造事件は知らないうちに闇に葬られ、殆どの国民に忘れ去られた怪な事件でした。実際に私も忘れていました。この本が発売される前に、月刊誌小説NONの連載から非常に興味を持ちながら読ませて頂き、単行本も一気に読ませていただいた。
主人公の笠貴章なる実在の主人公にも実際にお会いさせて頂いて、非常に温厚な素敵な方で、実際にこんなことが起こっていたのだと知れば知る程、この偽造事件がどうして、どうやって闇に葬られなければならなかったのかがこの本からヒントを得ることができると思う。やはりこの国は律令国家ゆえに起こるべくして起こった事件のようにも思う。この本は、政・官・学・報のズルズルした関係を非常にわかりやすく書いているし、これを読んでそれでもあなたは今のこの政・官・学・報、彼らの伝える情報を信じますかと深く問いたい。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
半日で一気に読み終わりました。コイン商という、日本ではあまり知られていない職業の男性がある陰謀に巻き込まれる冒頭から始まり、これでもかという位に日本史をぶった切る内容が暴かれていく…表紙に惹かれて購入しましたが期待を裏切らないショッキング度!
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