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陰翳礼讃 (中公文庫) 文庫 – 1995/9/18

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商品の説明

【目次】(「BOOK」データベースより) 陰翳礼讃/懶惰の説/恋愛及び色情/客ぎらい/旅のいろいろ/厠のいろいろ 人はあの冷たく滑かなものを口中にふくむ時、あたかも室内の暗黒が一箇の甘い塊になって舌の先で融けるのを感じ、ほんとうはそう旨くない羊羹でも、味に異様な深みが添わるように思う。(本文より) -西洋との本質的な相違に眼を配り、かげや隈の内に日本的な美の本質を見る。


登録情報

  • 文庫: 213ページ
  • 出版社: 中央公論社; 改版 (1995/9/18)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4122024137
  • ISBN-13: 978-4122024137
  • 発売日: 1995/9/18
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6 63件のカスタマーレビュー
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形式: 文庫
陰翳礼賛。日本の伝統美を語る名随筆としてあまりにも有名な作品。
であるばかりでなく、同時収録の他の随筆もみな面白いもの揃いです。
とりわけ、「な~んかとっつきにくそう、タルそう」とお思いの方にもお勧めなのが、最後に入っている「厠のいろいろ」。厠、そうトイレです。美しいものにしか興味関心のなさそうなこの著者にしてこのテーマというだけで驚きですが、意外にもかなり楽しそうにうんちくや体験談の数々を披露してくれています。トイレ・エッセイの嚆矢と言ってよいんじゃないかと思われます。そして中国の故事として紹介される理想的な(?)トイレ、というのがまたいかにも凝った奇想の一品なのですが、さてどんな代物か、興味を持たれた方は是非ご自身でご確認下さい。もちろんトイレ内読書にも最適。文豪が一気に身近に感じられる(かもしれない)、短くて楽しい一編です。
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形式: 文庫
「ヨーロッパはオレンジ色で、日本は白い」といつかテレビで言っていたのを思い出した。夜景の話だ。蛍光灯の明かりは、戦後の経済成長とともに普及したそうだ。その明るい白色の光は、夜もわたしたちのテンションを上げ、興奮させておくのに役立った。
蛍光灯の生活に慣れたわたしにとって、著者の陰翳を賞賛する視点はとても新鮮だった。と同時に、古い日本家屋や寺社仏閣に入ったときに感じる「なんとなく落ち着く」感覚のルーツを発見したような気になって、うれしく思った。日本人としての美意識はわたしにもちゃんと残っていたんだな、と(笑)。古い寺などをまわる前にもう一度読もうと思う。
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投稿者 カスタマー 投稿日 2004/5/20
形式: 文庫
陰翳礼讃(いんえいらいさん)
これはお勧めです。読み終えたあと、70年程前に書かれたとは思い得ないほど新鮮な感じを受けました。
豊かな感受性と表現力を感じて下さい。
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形式: 文庫 Amazonで購入
 冒頭部分はあまりに時代感覚が違う内容で抵抗感を持つと思うが、読み進むにつれて、現代失われてしまった「陰翳」の魅力に引き込まれて行く。
 著者が京都の有名な料理屋で、蝋燭の灯のもとでお膳の料理,漆器の椀物を食するくだりは秀逸で、さすがに文豪谷崎と思わず唸ってしまう。
 ・・・もしあの陰鬱な室内に漆器と云うものがなかったら、蝋燭や燈明の醸し出す怪しい光の夢の世界が、そのはためきが打っている夜の脈絡が、どんなに魅力を減殺されることでしょう。・・・一つの灯影を此処彼処に捉えて、細く、かそけく、ちらちらと伝えながら、夜そのものに蒔絵をしたような綾を織り出す。(本文より)
 
 谷崎は、美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳の綾だと説く。
 そして、失いつつある日本の文化、陰翳の世界をせめて文学の領域に呼び返したいと述べている。

 「陰翳礼讃」は昭和8年、著者47歳の作品で、当時としてはかなり斬新なエッセイであったと思われる。現在でも著名なエッセイスト達がかなり参考にしている節が見受けられる。
 ものの本質を見失わず、また文化という便宜性や利便性にも流されないで、美や情緒という観念的なものを如何に表現するか。大変参考になる作品である。
 
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形式: 文庫 Amazonで購入
かつて、この「日本的美意識」を妄信していた時代があった。
谷崎の生きた昭和8年に書かれているこの原稿からは、これから米国と戦うことになろうとは微塵も感じさせないほど
日本はどちらかというと米国追随型に近代化している。
そしてその米国追随型の近代化が日本の生活の中の美をうばっていくことを谷崎は憂いつつ、またいかにその米国式と融合させるかに苦心している。いかにして電化製品を目立たなくできるか、トイレを日本建築の中に溶け込ませることができるかを真剣に考える谷崎は、近代的な電気製品を室内に目立たぬように溶け込ませるか四苦八苦する今の私たちに似た面もありほほえましく、また共感すべき点も多く、またその同胞的感覚に親近感も覚える。
しかし、いつの間にか、谷崎の唱える「日本的美」というものが、自分の中で「変化」していることにも気づかされる。
彼の言う、「日本人の肌のいろ」を「汚い」と思ったことは皆無であるし、むしろ日本人の肌色はきめこまやかで美しく感じるし、
琺瑯や陶器は、もうすっかり「和風」のなかのひとつになってしまっていて、純日本家屋のなかのトイレの陶器の便器に違和感を感じることもない。
一番興味深かったのは、昨今インテリアに凝るのは女性であるのに、この時代は細かな電気のスイッチカバーに至るまで「男」が凝るものであったことで
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