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36 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不思議な魅力がある本です,
By
レビュー対象商品: 陰日向に咲く (単行本)
あまりにも評判が良かったので、手に取りました。前評判がいい本の場合、期待しすぎてがっかりするケースもよくありますが、正直言って評判以上におもしろかったです。 第一の魅力は登場人物。 ホームレスに憧れる男性、アイドルを一途に愛し、応援し続ける男性、「なんとなく」カメラマンになりたいと思っているフリーターの女性、悪者になりきれない小心者のギャンブラー、売れない芸人に恋して上京した女性など、ちょっと社会からはみ出した感じなんだけど、自分の心の片隅にも住んでいそうな人たち。さえないけれど、自分らしく生きようとする彼らの純粋な姿に、ある時は笑わされ、またある時はしんみりさせられます。 第二の魅力は、劇団ひとり氏の人間観察力とそれをユニークかつ適切に表現できる筆力ですね。頭の中にイメージは浮かび上がっても、それを実際にことばで表すことはとても難しいことです。本業でもないのにこのレベルのものが書けるのはすごいと思います。 第三の魅力は、意外性のあるプロットと人物のつながり。読めば読むほど、「もしかしてこの人は…」という発見がありそうです。 そして何よりも、各登場人物へ向けられた温かいまなざしが、すがすがしい読後感を誘います。「自分は自分なんだから、そのままでいいんだよ」と背中を押してもらえた気がします。
44 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
意外な感じのまっとうな小説,
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レビュー対象商品: 陰日向に咲く (単行本)
意外に面白いといううわさと、朝のテレビドラマで見たことある人なので読んでみる事にしたのだ。意外に面白いと聞いて読んだのだから意外に感じるのはおかしな話のような気もするけれど、まさかここまでとは思わなかった。はっきり言ってこういう言い方も失礼なようだけれど、物凄くまっとうな小説で、実に上手い展開だ。これは小説家が読んでも上手い小説だと認識するのではないか。あるいはやられたと思うのではないか。いいや、そんなことはないよ、こんなの小説じゃないよ、という小説家がいるかもしれないが、そんなこといっても、たぶんこの小説は勝手に上手い小説として市民権を得るだろう。よくできているけれど、垣根を越えて小説という手法の普及まで果たすのではないか。そんな可能性まで感じさせられるほど、実に上手い。それでいて話は面白い。なんだか不思議な気持ちになった。
25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
こんな才能もあるとは,
By 過去 (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 陰日向に咲く (単行本)
劇団ひとりの処女作。読むとまあこの男がロマンチストなのがわかる。クサすぎるくらいクサイ話をでんと目の前に置かれた感じ。しかし文体の読みやすさもありグイグイ読ませる。心地よい劇団ひとりのリズムがある。内容の絶妙なリンクや所々のユーモアなんかは完全にコントというか映像的な面白さである。私が特に好きなのは「拝啓、僕のアイドル様」という一遍。こんなに歪んだ愛情をこんなにも自嘲的に且つ絶妙なストーリー展開をもって書けるのは単純に凄いと思った。面白おかしく書いているがこれは実は自分自身のことなんだろう。 とりあえず、これはただの芸能人の小説の枠から大きくはみ出した魅力を持った本である。彼を知らない人にも薦められる。ただものではないよこの男。
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