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6 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
深作欣二監督のドラマと共に楽しみたい,
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レビュー対象商品: 阿部一族―他二編 岩波文庫 (文庫)
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10 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
「阿部一族」は、鴎外版「赤穂浪士」である。,
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レビュー対象商品: 阿部一族―他二編 岩波文庫 (文庫)
鴎外は赤穂浪士のファンだったに違いない。一族郎党が、つまらないことに起因して、いっきに滅亡していく話が好きだったのだ。だからじぶんでも似たような小説を書きたくなったらしい。適当に設定を変えて短編に圧縮すれば、何を下敷きにしているかバレやしないと考えたのだ。冒頭からしばらく殉死のことが縷々書かれているが、べつに主題とは関係ない。読者の眼をくらます細工である。鴎外は殉死など野蛮人の因習ぐらいにしか考えていなかったはずである。しかしこれがないと話の筋がはっきりしすぎてしまうのだ。 大きく設定が変わったのは、赤穂浪士が討ち入ったのに対し、阿部一族は屋敷に立てこもったことである。だがこのせいで、この小説は破綻してしまった。討手も阿部一族も、戦術的にも常識的にもするわけないことばかりしているのだ。話が俄然面白くなってから、ありえない話になるのである。 第一に、立てこもってから、老人や女は自殺し、幼子は殺して埋めたとあるが変である。戦う気なら老人でも女でも武器を持たせて戦わせるはずである。 第二に、討手は、屋敷を囲んで兵糧攻めにすればそれで済むことである。一ヶ月もかからないであろう。短期決着したければ屋敷に火をつけて焼き殺せばいいのだ。熱くて屋敷を飛び出してきたら鉄砲と弓で殺せばいい。 第三に、隣家の柄本又七郎と弥五兵衛は手槍で屋敷の中で戦っている。他の人たちもそうしている。家の中でそんなことができるわけがない。 きりがないのでこれでやめるが、鴎外はこの小説を書いた頃、少し過労気味だったのかもしれない。
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