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阿部一族―他二編    岩波文庫
 
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阿部一族―他二編 岩波文庫 [文庫]

森 鴎外
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 98ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (2007/12/14)
  • ISBN-10: 4003100565
  • ISBN-13: 978-4003100561
  • 発売日: 2007/12/14
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.8 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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あ〜悲劇。 2012/4/20
By taskman
形式:文庫|Amazonが確認した購入
時代は江戸時代初期、肥後国熊本藩初代藩主である細川忠利が死去し側近たちが次々と殉死する。
老臣の阿部弥一右衛門は、忠利に殉死が許されなかった。阿部一族の悲劇はそこから始まった。
そこから、阿部一族が滅んでいく経過が描かれている。

当時の武士たちの殉死に対する価値観がわかる。
また、本作は著者が乃木大将の殉死に刺激されて書かれたといわれており、
著者が殉死に関して、当時(大正初期)の世論に一石を投じたといえよう。
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形式:文庫
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形式:文庫
鴎外は赤穂浪士のファンだったに違いない。一族郎党が、つまらないことに起因して、いっきに滅亡していく話が好きだったのだ。だからじぶんでも似たような小説を書きたくなったらしい。適当に設定を変えて短編に圧縮すれば、何を下敷きにしているかバレやしないと考えたのだ。
冒頭からしばらく殉死のことが縷々書かれているが、べつに主題とは関係ない。読者の眼をくらます細工である。鴎外は殉死など野蛮人の因習ぐらいにしか考えていなかったはずである。しかしこれがないと話の筋がはっきりしすぎてしまうのだ。
大きく設定が変わったのは、赤穂浪士が討ち入ったのに対し、阿部一族は屋敷に立てこもったことである。だがこのせいで、この小説は破綻してしまった。討手も阿部一族も、戦術的にも常識的にもするわけないことばかりしているのだ。話が俄然面白くなってから、ありえない話になるのである。
第一に、立てこもってから、老人や女は自殺し、幼子は殺して埋めたとあるが変である。戦う気なら老人でも女でも武器を持たせて戦わせるはずである。
第二に、討手は、屋敷を囲んで兵糧攻めにすればそれで済むことである。一ヶ月もかからないであろう。短期決着したければ屋敷に火をつけて焼き殺せばいいのだ。熱くて屋敷を飛び出してきたら鉄砲と弓で殺せばいい。
第三に、隣家の柄本又七郎と弥五兵衛は手槍で屋敷の中で戦っている。他の人たちもそうしている。家の中でそんなことができるわけがない。
きりがないのでこれでやめるが、鴎外はこの小説を書いた頃、少し過労気味だったのかもしれない。
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