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阿片の中国史 (新潮新書)
 
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阿片の中国史 (新潮新書) [新書]

譚 ろ美
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

阿片戦争から中華人民共和国成立までの約百年間の中国近代史は、阿片抜きには語れない。阿片という麻薬に、これほど蹂躙された国は、世界史の中でも例がない。中国人が麻薬としての阿片を知ったのはいつのことか。最初はどこから入ってきたのか。なぜ、超大国・清がいとも簡単に阿片に侵されてしまったのか。そして共産党と阿片の知られざる関係とは―。中国と阿片の長い歴史をひもとく。

内容(「MARC」データベースより)

中国近代史は、阿片抜きには語れない。これほど阿片に蹂躙された国は、世界史の中でも例がない。中国人が麻薬としての阿片を知ったのはいつか、どこから入ってきたのか、共産党との関係は? 中国と阿片の歴史をひもとく。

登録情報

  • 新書: 221ページ
  • 出版社: 新潮社 (2005/09)
  • ISBN-10: 4106101335
  • ISBN-13: 978-4106101335
  • 発売日: 2005/09
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
作者はノンフィクション作家だそうですが、エッセイのような語り口で何とも軽く読めます。それなりに重厚な学術的内容を期待すると肩すかしに遭います。

作者の出生によるものと、ステレオタイプの見方をしてしまってはいけないと思います。が、前書きに出てくるように中国に対する開国の外圧が理不尽で日本に来た四隻の黒船が理不尽ではないというのは、そんなんですかねぇ、と感じるし、阿片の輸出の是非に関してはイギリスに於いても侃々諤々の議論があったことについては一言も触れずに、悪の帝国的表現になっており、気に掛かります。他の関連する本とあわせて読むべきと思いました。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 中国では、1840年のアヘン戦争をもって「屈辱の近代」幕開けとしていることもあり、アヘン問題は帝国主義とのリンケージで捉えられることも多く、社会的なコンテクストだけでなく、政治的にもことのほか重要視されているようです。
 本書は、日中両国の血を受け継ぐ著者が、古代から現代に至るまでを対象に、中国人とアヘンとの一筋縄ではいかない関係を一般向けに平易な言葉で解説するものです。アヘン戦争の経過が中心となっていますが、そのほかにも、中国で大流行したアヘンが日本で蔓延しなかったのは何故か、とか、国民党・幇会・アヘンの三角関係など、興味深い話題が盛り込まれています。
 なかでも注目すべきは、共産党根拠地におけるアヘンの取扱を示唆するくだりです。本書に収録されているのは断片的な記述に過ぎず、また証言者のアイデンティティも明示されていないので、これだけをもって共産党とアヘンの関係を云々することはできません。しかしながら、延安時代等における共産党の資金源に関してはさまざまな憶測がなされてきたところであり、本書の記述にも興味をそそるものがあります。
 著者は歴史の研究者でもアヘン問題の専門家でもなく、基本的な事実関係に関してすら、ところどころ心許ない記述が散見されます。しかしながら、アヘンという素材を扱う一般向けの分野史は珍しく、中国史の隠れた一面を垣間見るという意味で、それなりに面白い本だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 著者は中国人を父に持ち、日本人を母に持つ。それだけに中国および日本への愛情と批判精神を持って中国の現代史を阿片という切り口から生き生きと描いている。
 イギリスの狡猾な売り込み・侵略と、清朝のお粗末な対応により中国全土に阿片が蔓延していったことが詳細に述べられている。阿片は軍事勢力も資金源として利用し、それに闇勢力がからむから始末が悪い。これを中国共産党が3年で退治してしまったのもすごい統治能力だと思った。「専制はカオスより良い」という言葉が中国には当てはまると思った。日本の阿片対策についても詳しく書いてあるが、米国の親切と、明治政府の統治能力により、阿片を専売制にして国内での蔓延を防ぐのに成功している。
 阿片というと、アヘン戦争で勝ったイギリスがまず歴史上の悪役になるが、実は日本も大陸で阿片の専売制を応用して莫大な利益を上げていたことが明らかにされる。関東州の経営の25%の収入が阿片によるものだった。こういうことも歴史教科書に書いてもよいかもしれない。もっとも、この数字は他の植民地経営と比べて多すぎるわけではないらしく、1918年の比較では、イギリスの植民地である香港政庁の総収入に占める阿片専売収入の割合は46.4%、シンガポール政庁の場合は55%、フランス領インドシナでは42.7%にのぼっている。まったくアジアの国々の人たちにすれば、あいた口がふさがらないだろう。
 ところどころに、著者の体験がはいっているのも面白い。例えば、小学校6年生の頃に、当時著者が通っていた横浜の中国人学校で、中国政府から寄贈された中国語の「阿片戦争」という映画を見たときの印象が挿入されている。
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