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阿修羅 (新人物文庫)
 
 

阿修羅 (新人物文庫) [文庫]

梓澤 要
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

いま日本でいちばん愛されている仏像―奈良興福寺の阿修羅像。折れそうに華奢な肢体に、憂いをふくんだ口元、遠くを見つめる眼差…その少年のような姿かたちの仏像に面影を刻まれた男がいた。藤原氏の一族に生まれながら、光明皇后、藤原仲麻呂らの専制を憎み、打倒藤原氏に起ち上がった橘奈良麻呂。みずからの出生の秘密に苦悩し、謀叛を企てた罪で非命の最期をとげた奈良麻呂の生涯を描く壮大な古代ロマン。千三百年の時空を超えて、阿修羅の物語がいま甦える。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

梓澤 要
1953年、静岡県生まれ。明治大学文学部史学地理学科(考古学専攻)卒業。93年、「喜娘」で第18回歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 447ページ
  • 出版社: 新人物往来社 (2009/7/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4404037236
  • ISBN-13: 978-4404037237
  • 発売日: 2009/7/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 96,666位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
この時代に興味があり藤原不比等や橘美千代を描いた本を物色しているときにこの本を見つけました。ただレビューの評価があまりに低いので躊躇していましたが、実際に購入してみると、さにあらず、読みごたえは十分だったと思います。古代を舞台にした歴史小説の場合、登場人物の実像が不明な分だけかなり自由な人物設定が可能です。その分、断片的に残された史実との整合性が合わないでリアリティに欠けてしまうという失敗例が多いと思います。そういう点ではこの「阿修羅」は成功例にはいると思います。感情移入も十分できるリアリティも持ち合わせています。ただ、個人的には、藤原八束とのからみを、クーデター直前の段階で(史実に反しないかぎりで)ストーリーのなかに盛り込んでもらうとよかったかなと思いました。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
奈良時代、橘三千代を介して藤原氏の縁戚でありながら、謀反を画策して敗死した(とされる)橘奈良麻呂の生涯を追った小説。かの有名な阿修羅像はこの奈良麻呂がモデルであったという独自の設定になっている。また、奈良麻呂がなぜ生涯にわたって藤原氏を敵視し続けたかということが、彼の出生の秘密にも絡めて描かれる。著者の出世作である「喜娘」同様、当時の風俗や人物の繊細な感情の描写などは興味深く読めたのだが、肝心の人物描写となると、小説とはいえ正直首を傾げるものが多かった。奈良麻呂と敵対する相手(藤原氏)の人物が、光明皇后を含めて容姿や性格からしてことごとく小人物のような描かれ方で、権力争いが却って矮小化して見えてしまった(歴史小説であるからには敵対側も魅力的に描いてほしい。実在の人物を扱っているということもあるので)。
また一番重要であるはずの、奈良麻呂が乱の計画を立てるに至る感情の経緯がいまいち分からなかったのも残念だった。だが、女性作家らしい繊細で細やかな感情描写は魅力的だし、何より奈良麻呂を主人公にした物語は珍しいと思えるので、★は2つで。
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