「阿修羅のごとく」は、小説としては読み、映画も見たのですが、シナリオは初めて読みました。
このシナリオは、テレビドラマのためのものだと思いますが、それでも、読んでいて映像がついてくる。そんな気がしました。
心理描写などは、小説の方がうんと書き込めると思うのですが、一つ一つの仕草を表すト書きを読むと、それが伝わってきます。
凄いシナリオだなと思いました。
内容的には、四人姉妹を中心とした「家族」或いは「姉妹」の関係を扱っているのですが、それ以上にタイトルの「阿修羅」が気になります。
普段は見せずに隠されている女性の裏に潜む「阿修羅」の一面を垣間見せてくれます。しかも、それは非常な迫力を持って伝わってきます。その原因は、男たちが作るのですが・・・。
ふじが「阿修羅」として見せるシーンは、読んでいて本当にはっとさせられます。それまでは、穏やかな母親像を見せていたふじが一人になった時、一瞬見せる「阿修羅」。この迫力には、男たちは敵いません。
四人の姉妹の関係も、表面的なものと心底のものとは違うのでしょうが、そのあたりがきちんと描き分けられており、本当に身近にある関係として、読む側に訴えかけてきます。
凄いシナリオです。