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防衛破綻―「ガラパゴス化」する自衛隊装備 (中公新書ラクレ)
 
 

防衛破綻―「ガラパゴス化」する自衛隊装備 (中公新書ラクレ) [新書]

清谷 信一
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

国防に関する「世界の常識」が通用しない日本。「高い、古い、遅い」兵器の通達に税金が浪費されている。政治家もメディアも指摘しない、自衛隊の装備調達の異常な実態を明らかにする。

著者について

清谷信一 きよたに・しんいち

1962年生まれ、東海大学工学部卒。ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関Kanwa Information Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなど豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある。
著書に、『防衛破綻──「ガラパゴス化」する自衛隊装備』(中公新書ラクレ)、『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!--戦えない「軍隊」を徹底解剖』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊--─誰がための自衛隊なのか!?』KKベストセラーズ)、『ル・オタク--フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな 』(石破 茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日──「戦争と正義』の正体』(日下公人氏との共著 廣済堂)などがある。


登録情報

  • 新書: 221ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/1/10)
  • ISBN-10: 4121503384
  • ISBN-13: 978-4121503381
  • 発売日: 2010/1/10
  • 商品の寸法: 17.6 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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54 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この人の評論のスタンスの一つに「自衛隊装備のガラパゴス化」というものがあります。
ガラパゴス化している故に、無駄な装備が多い、税金の無駄遣いだというものです。
本書でもそれが根底にあるのですが、全く意味の無い批判だといえるでしょう。
ガラパゴス化は国際競争力を論じる時に出される概念ですが、日本は武器輸出三原則で輸出すらしていません。
またどこの軍隊でも装備の開発や調達に先立ち要求をだしますが、清谷氏は自衛隊のそれを「防衛利権の為の合理的でないもの」とし、本来は不要な要求を出しているとしています。

そもそも論で言うと、どの国の装備でも各国の事情に基づき開発されているので、平たく言えば各国ともガラパゴス化しています。
グリペン戦闘機はスウェーデンの事情によりガラパゴス化しており、メルカバ戦車はイスラエルの事情によりガラパゴス化しています。
輸出が成功するか否かは、その事情を踏まえた仕様が他国で受け入れられるかどうか、政治的に可能であるかどうかにより左右されるのです。
また輸入することの是非は、開発できる装備かどうかを検討した上での選択肢の一つに過ぎません。

氏は最近10式戦車として制式になった新戦車について、「軽いから諸外国のMBTより防御が弱い」と批判。
ブログも含めた彼の言動を踏まえれば、小型軽量化要求はレオパルド2やエイブラムスを排除するための、不合理なものと認識しているようです。
しかし基本設計が30年前の、改良すれば重厚長大化しかねない装備を新規調達するのが、お得な買い物とは思えません。
それに10式と諸外国のMBTでは5mの高級車と4〜4.5mの小型乗用車ほど大きさが違い、加えて装甲材の改良を重ねた結果としてあの重量なのです。
その小型化の為に、エンジンは90式の10気筒1500馬力から8気筒1200馬力に小さくしつつ、無段変速機を採用して軸出力を向上させ動力性能を向上させるといった対応もしています。
素材の軽量化を無視、物体の容積も無視し、重量だけで防御を比較する意義はありません。

氏の国際関係論や政治に関する主張は、見るべきところは大いにあります。
しかしこと装備類に関しては根拠を欠いたり思い付きのような発想をし、また装備を見て運用を考えるきらいがあるので、良い評価はできないですね。
このレビューは参考になりましたか?
46 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
日本の「防衛」、そしてそれに必要不可欠な自衛隊の
軍事装備について考察し、検証した本です。
航空機から隊員の装備品に至るまで、鋭い視点で厳し
い御指摘をなさってます。自衛隊の兵器調達にはまだ
改善すべき点がいっぱいあり、国産兵器の導入に固執するあまり、
実戦経験に基づき改良されてきた海外製の兵器と比べ
値段が何倍もするため、必要な数を揃えられず、本当
に必要な物が買えない状況なんだそうです。今まで防衛
というジャンルでこうした「無駄遣い」の指摘をした
本はなかなか見なかったので、自衛隊の予算の使い方はまだかなり問題
があるという事が分かってて良かったです。が。
そんなに自衛隊の装備はダメなのかと疑問をもって調べると、
かなりの部分において無知や勘違い、多角的な視点
の欠如が指摘されてますね。
例えば清谷さんが急難ヘリコプタと用途が被って無駄
だ、
一機200億もする、使っているのは日本だけだと非難
している救難飛行艇は、実はロシア軍も装備していて、
広い領海をカバーするのにはヘリコプターでは航続距離
が足りず飛行艇が必要なんだそうです。アメリカ軍は
普段展開している艦船が多く、ヘリコプターを中継させ
られるので飛行艇は必要ないんだとか。僕は後者の方が納得出来ると感じます。
他にも突っ込まれている箇所がいくつもあるんですが、
果たしてこの清谷さんという人の主張はマトモだと言
えるのでしょうか
。僕は軍事に関して素人ですが
イマイチこの本の信頼性に疑問を感じざるを得ませんた。
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By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:新書
「われわれにできることは、軍事費を必要最低限に抑え、なおかつ国家の安全保障をまっとうするのに不足を生じないようにすることである。そのためには納税者が軍事と防衛に関心を持ち、防衛費の使い方に対してシビアになる必要がある」。

自衛隊の装備における様々な矛盾と、それを生じさせている背景について、積極的に切りこんでいる。憲法や法律の問題はとりあえず横に置くとしても、自衛隊が有事の際にどこまで機能するかについて大いに不安を抱いてしまう指摘が数多くある。

個別の装備の是非については、全面的に著者に賛同するわけではない。しかし、無駄や非効率な調達を生み出している業者との関係や、調達部門の体制の貧弱さについては、正面から反論するのが難しい。また、世界の軍事産業は大きく再編されて産業構造自体も変わってきているのに、日本がその流れに乗り遅れているということについては、とても考えさせられるものがあった。

第二次世界大戦による敗戦から、日本にはすっかり軍事アレルギーがしみついている。しかし、国民が強く関心を持たなければ、非効率で様々な問題を抱えた調達の現状がよい方向に改善されることは難しい。本書は、問題点の列挙にとどまらず、著者自らも積極的にいろんな提言を行っている。日本の防衛やそのための調達について考える上でのヒントをくれる一冊である。
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最近のカスタマーレビュー
問題意識は素晴らしいが本としての質は平凡
防衛問題に関する本は数多いが、防衛産業や装備品の調達の問題点に論点を絞った本書は希有の存在だと思う。防衛費が年々減少していく中で、防衛省の装備品調達費は大幅な増加... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: Fernald
私には書かれていることの真偽はわからないが・・・・・
... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: mfhty
防衛費へのわかりやすいアプローチ
これまで自衛隊や兵器調達などあまり関心がありませんでしたが、読んでみて意識がかわりました。ちょっと細かい話が多かったですが、新書ということもあってか専門知識がない... 続きを読む
投稿日: 2010/4/2 投稿者: Yukalinda
無駄を省く仕組みのモデルになって欲しい
戦争や武器、装備の関する基礎知識が私には欠けているので、「価格が高い」「無駄な機能だ」といった指摘はそうかもしれないと思って読みました。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/28 投稿者: vatmideo
FXを巡る議論について大変参考になりました
防衛装備の調達にどのような問題があるのか、いかなる改善策が可能かを述べた総論部分も興味深いが、陸海空自衛隊の主な装備を俎上に上げた各論部分が本書のハイライトであろ... 続きを読む
投稿日: 2010/2/16 投稿者: londonpenguin
問題だらけの自衛隊装備&組織。暴露ネタ多し!!
自衛隊の装備や組織に根本的な大問題があることに関しては著者の清谷氏は今まで過去の著作や自分のブログで多くの情報を伝えてきた。しかし、今あえて再度それらを伝えなけれ... 続きを読む
投稿日: 2010/1/17 投稿者: snk22
効率的な兵器の運用
石破茂元防衛大臣のコメントが帯にある
「友愛なんて言っている場合か!防衛こそが心のリアリズムである。」... 続きを読む
投稿日: 2010/1/15 投稿者: チャールズ マンガー
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