防犯バイブルと銘打たれた本書は、一般家庭における空き巣や強盗といった
犯罪への対策のほか、インターネットにおける犯罪、カードのスキミング、
偽造貨幣、盗聴盗撮といった犯罪への対策など幅広く取り上げられている。
しかし、本書を読めばわかるが「このグッズさえ買っておけば犯罪は防げるよ!」
というような内容ではない。むしろ、結論としては「どんなに対策をしても
犯罪を100%の確率で防ぎきることはできない」という、考えてみれば当然の現実である。
これさえあれば絶対安全、などと紹介するほうがインチキだというものだ。
それを踏まえた上で、本書は上記の犯罪において、実際にどのような手口で
犯罪が行われるのかを紹介する。つまり、本書で得た知識を使えば、防犯どころか
逆にそれらの犯罪をする側に回ることもできる。が、危ない本だと思ってはいけない。
道具と知識は使いようであり、犯罪に使用するかどうかは本人のモラル次第なのだ。
少なくとも、本気で防犯を考えるなら、犯人の手口を知ることは基本の行為であり
そのための知識を得ることができる本書は有意義であるといえる。