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この本はその謎を可能な限り解き明かしてくれた。受動的なタイガース創設の流れ、その後の紆余曲折、裏切りと言われたセ・リーグへの参加、引立て役としての読売とのかかわり、そしてマスコミやお笑いに翻弄されて...
タイガースは結局、親会社阪神の一貫した「ビジョンのなさ」のために曲がりくねった道を歩まされたのではないだろうか。しかし、ビジョンを押しつけられなかったファンはタイガースを自由にイメージすることが出来る。すなわちタイガースをどうとらえてもよいのだ。弱くてもいい。笑われてもいい。夢でもいいから優勝すればそんなに幸せなことはない。
この点においては、親会社から「史上最強打線」を用意され「優勝を義務づけられた」某チームと明らかに対峙する。タイガースは結果的に親会社ではなくファンの「皆様」が楽しむものなのかもしれない。そう、タイガースは阪神電鉄のものではなく、我々みんなのものなのだ。
うすうす思ってはいたが、中村鋭一の存在がいかに大きいかわかったし、ドカベンの岩鬼のモデルが藤村だったとは! 藤村見てみたかったな。 「あとがき」がけっこう笑えた。
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