登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
191 人中、167人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ダメ親父はキュンときて、ドッと落ち込む,
By
レビュー対象商品: 阪急電車 (単行本)
解説は他の方が十二分にされているので、小説好きのダメ親父が読むとどうなったかを。若い本好きの男性が図書館で好みのタイプの女性と出会い交際に発展する場面で若き日を思い出し、胸をギュッと鷲掴みにされる。女子大生が我侭で暴力ダメ男と別れを決意する場面で、そうだ!そんな男はダメだぞ!と助言したおばあちゃんの後ろでエールを送る。美人OLが5年も付き合ってきた彼氏を「ちゃっかり女」に横取りされ結婚式でささやかな復讐を果たすが自身も傷ついていれば、そんな馬鹿な奴はこっちから願い下げだ!怒りつつ、一方で、そんな間抜けが居るか?とか、その「ちゃっかり女」が自分の娘だったらどうしよう?と思いつつ、自分のささやかな人生の分岐点を振り返る。 各駅毎に与えられたそれぞれのエピソードに喜んだり、おろおろしたり、怒ったりと、作者の術中にどっぷり嵌っている自分がいた。恋愛って良いなーと。 しかし、この作品は軸が有る。それは、義である。正義という程偉そうなものではなく、人が人として生きていくうえでのマナーみたいなものだ。それは実はかなり強力なエネルギーを作中から凛として放出している。このエネルギーは健全でまともな精神を持つ良き人や人生これからの若い人には生きる活力として機能するだろう。人に誇れるような人生を構築したいと思いながら行動が伴っていない私のようなダメ親父には痛みを伴う力となる。貴方は相手に義を尽くしていますか?自分に誇りがもてますか?と。 良薬口に苦し。足つぼで痛いつぼを微笑みながら押してくる整体士のような本だ。しかも、一見やさしそうで器量の良い整体士だから困る。痛い目にあうと知りつつまた行きたくなる。 もし貴方が私のように少し後ろめたい人生を歩んできたダメ親父なら、取り扱いに注意されたし。
35 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
書きたいものを書く潔さ,
By sorin (神戸市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 阪急電車 (単行本)
関西の私鉄「阪急電鉄」を舞台にした全16編の連作短編集。本屋で見かけた時には思わず「おぉ!」と声を上げてしまった。 まさか関西を離れて阪急電車の文字を見るとは思わなかった。しかも有川浩の小説。 阪急電車と言えば、普通は神戸・三宮と大阪・梅田をつなぐ神戸線が最もメジャーとなる。 私が神戸に居たころ最も使っていた神戸線はほとんど出てこないが、舞台となる阪急今津線には懐かしい思い出がいっぱい。 作中で紡がれる自然な関西弁も情景が思い浮かびます。 見事なつながりを見せる連作短編は、電車という限られた空間の中で輝きを放っていた。 他のレビュアの方が素晴らしいレビューを書いてくれているので、私は少し違う目線で。 可愛らしい表紙デザインも非常に好感を持てるが、個人的に嬉しかったのはカバーを外した時に見える本体カバーの色。 阪急のカラー、マルーンですよね!懐かしいなあ。 カバー最初と最後は作中のスケッチと思われる絵。 遊び心が利いた、非常に魅力的な一冊です。 恐らく、阪急電車に、しかも今津線に惹かれて本書を手に取る人は少ないように思える。 しかし、ひとたび読み進めれば、たとえ阪急電車に馴染みがなくとも物語に引き込まれるはず。 愛する地元の風景を魅力的に描ききってくれたその筆致に感嘆を覚えるとともに、書きたいものを書く。その潔さに敬意を表したい。 今年も早速素晴らしい小説に出会えました。 「下らない男ね。やめておけば?苦労するわよ。―はい、別れるだけでも一苦労でした。でも、頑張って別れてよかったです。ありがとう、おばあさん。 もし、もう一度あの老婦人に会えるならそう言いたかった。中学のときに叱られたあの老人にも、今会えるならきっと今度はお礼が言えるだろう」本文127ページより
69 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ほんのひととき交わる人生,
By
レビュー対象商品: 阪急電車 (単行本)
阪急今津線。全部で8駅。片道たったの15分という電車を舞台にした短編連作です。 出会って恋が始まる男女のすぐ側には、元婚約者の結婚式で闘ってきた女がいる。 彼女が降りるのを見送るカップルは、身勝手な暴力男と彼の横暴に耐えている女。 偶然乗り合わせている彼らにはそれぞれの人生があって、電車に乗っているわずかの間に、彼らの人生がほんのいっとき交わる。 この今津線というのは作者が住んでいるところだそうで、ツバメの駅なども、本当にあるそうです。 「空の中」「海の底」のような大事件が起こるわけではなく、ほんの日常の一部を描いたほのぼのとした雰囲気の本でした。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|