映画にもなった硫黄島戦。数々の著書もあるが、この本はわかりやすさ読み応えにおいてベストの感がある。
日本軍はあえて水際作戦をせず、引き込んでの持久戦をとった。しかし、やはり制空権をとられての戦いは、どの戦場でも圧倒的不利を強いられる。
硫黄島では、陣地構築を急いだ。各地にトンネルを造り、敵を撹乱した。
米軍はあらゆる火器や戦車で進出してくる。日本の砲撃を跳ね飛ばす装甲、一度砲撃すると何十倍も応戦される艦砲射撃や正確な爆撃。
あまりにも格差のありすぎる戦力。水を求めさまよえば格好の標的となり、夜襲をかければ肉片を残して散花する人間・・・。
この本には人間の悲しさと時代に翻弄された軍人の生き様が浮き彫りにされている・・・。
最近まで自決したと思われた中将は将校に殺害された可能性も否定できない。