学術的技術的な話から、ドキュメンタリー、対談まで、雑多でバラエティーに富んだ構成の本。そのような構成である上に、性別も年齢も立場も(研究者という意味では同じ立場だが)異なる二人の共著であり、その語り口も随分違うところが、その雑多さ感を増している。
それを、まとまりのない本だととるか、飽きさせない面白い本だととるかは、読者がこの本にどのようなものを求めているかによって大きく異なると思う。私はこの分野ついてある程度知っているので、どちらかと言うと前者の感じを強く受けた。しかしながら、あまりウイルス、生物学、バイオと言った分野になじみのない一般読者にとっては、後者になりうる本であり、そういう人たちには、ウイルスそのものやその研究、そして闘いを深く広くかつ面白く知ることが出来る、とてもいい本になりうる。
というか、そうなってほしい。