そんな中でひとりの学者が真に独創的たろうとするのなら,有無を言わさぬ実績を上げるほかはない。"闘う独創の雄"と呼ばれる西澤潤一は,そんな狭い道を守り通し,なおかつ成功者となった希有な存在である。
西澤の業績をざっと挙げるなら,pinダイオードの発明,pnipトランジスタの発明,半導体レーザーの考案,シリコンの無転位結晶成長の成功,集束型光グラスファイバーの発明……など,いくつ挙げてもきりがないほどで,なおかつ,今日の最新技術に欠かせない研究ばかりである。
一時期はノーベル賞の有力候補とうわさされ,地位を確立した後は,東北大学の学長も務めた。本書は,そんな西澤の業績を,専門知識を踏まえたうえで追い,その生い立ちと人となりも掘り下げることで,「闘う独創」の実態に迫っている。 (ブックレビュー社)
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