追悼、レヴィ=ストロース。
レヴィ=ストロースの没後すぐに出た本書ですが、出版の時期が重なったのは偶然のようです。
帯には「入門書」と書かれていますが、上記のような理由から、本来はまったく入門書ではないものを出版社が勝手に「入門書」と煽っただけのよう。
内容は、重厚。入門書どころか、中上級者向け。
『悲しき熱帯』から『野生の思考』、『神話論理』に至るレヴィ=ストロースの思考の変遷の背景がとてもよくわかります。
そして、彼の軸にあった「闘う」ということ。学生活動家として。文化人類学者として。偏狭な「文明社会」との闘い。「人間」を守るための闘い。
最近はビジネスの場でも、例えばマーケティングでは参与観察の手法が採られたり、コンサルティングでは構造主義的分析がなされていることが多いです。
文化人類学者だけではなく、知的欲求を満たしたいすべての人におすすめの一冊です。