近年ソフトウェアプロジェクトマネージメントに関する本が多数出版されているが、この本を読むと、それらの著者方々は一体どれくらい実際の経験をお持ちなのだろう?、と問いかけたくなってしまう。
理論は勿論重要であるが、実際にinvolveされるのは生身の人間である。この本は、Windows NTという、ソフトウェアでも最も複雑なオペレーティングシステム(OS)の開発物語であり、ソフトウェア開発の現場の悲惨さ(?)が見事に再現されている。
今の流行はCMMやPMBOKであろうが、それらの机上の理解と平行して本書を読み、理論と現実のギャップを是非味わってもらいたい。
しかし、歴史は繰り返されるのか。主役のカトラー氏はDECでVMSという、私見では史上最も素晴らしいOSを開発したが、UNIXの登場によりDECを去り、Microsoftに移りNTを開発した。それが現在またLinuxにその座を脅かされることになろうとは!