「楽園くん」編の完結編。手段を選ばず主人公は、駆けずり這いずり、這い上がろうとします。
そして10代最後の最高の夏。しかし季節は移ろい、孤独な20歳の誕生日をむかえた「裸の皇帝」は
いやがおうにも子供から大人へと、そして冬、現実という残酷な厳寒がやってくるのです。
今編は闇金漫画であるということはもちろん、友情、恋愛、苦悩、まばゆいほどの青春劇を切なく描いていきます。
前巻巻頭から少しずつ挿入されるカットバックを巧みさは、シリーズ史上最も美しく、哀しいラストシーンへ
導いていきます。今まで主にストーリーテリングの秀逸さで読ませていた筆者は、本作でまた新境地を開き、
進化したと言えるでしょう。
連載時リアルタイムで読んでいた読者の方も、一気に読みかえす意味は充分あると思います。
ちなみに16巻と並べると表紙が一つの絵になります。