1巻のインパクトが凄まじかったため、2〜4巻は正直「アレっ」という感じ。
勿論「凄味」はあるのですが、1巻で震え上がった「追いこまれる債務者の恐怖」があまり
感じられない。。でも、5巻以降読み進めるとまた戻ってきました、1巻の感覚が。
ギャル汚くん、フーゾク・ヒモくん、親寄生フリーターくん・・・と、追いこまれくんたちの
人物設定・描写がとにかく絶妙。自分の周囲にいないタイプではあっても「いそうだねー、
こういう人」というリアル感・親近感。このいかにもいそうな人がそれこそハンパでない
深みにはまるから恐怖感が倍加する。
あまりの陰惨さに読んで不快感を感じる方もおられるかもしれません。ただ自分の場合は、
そういう不快感・嫌悪感と同時に、いい加減・無計画な債務者が追い込まれ、破滅させられ
ることに(ちょっとうまい表現が見当たらないのですが)ある種の「快感」すら覚えてしま
ったことに気づいて、自分で自分に慄然としました。人の弱みにつけこむこんな商売が
許されていい筈はない、という理性と、恐らく人間なら誰でも持っているサディスティック
な側面と真正面から向き合わされる・・・そんな感覚でした。
読む人の立場や信条によってとらえ方は様々でしょうが、文字通りの問題作。必読。