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複雑に入り交じった人物と謎。誰が何を知っていて、誰が何を掴んでいるのか。あまりに入り組んだ物語に、気を抜けば筋を見失いそうになる。しかも、物語が面白いため、つい先へ先へとページを繰ってしまう。その分余計に、結末へと向かう道筋はパズルが組み上がっていくように気持ちがよい。
影のあるそれぞれの登場人物。そして背景としての街。背景としての街が、どれ程必要だったのかはやや疑問が残るが…。
微妙な後味は、いくつも重なり合うそこはかとなくハッピーエンドとは呼びがたい結末のせいだろうか。それでも、十分に面白い。
この作品も、なかなか犯人の目星が付かないし、これらの殺人が、過去の事件とどうかかわっていくか、という面白さがあるのに、読んだあとにすっきりしない。どうしてだろう、面白かったはずなのに、といろいろ考えた結果、結末に救いがないからかなあと思いました。
私はどうやらハッピーエンドが好きなようです。たくさん人が殺されても、どこかに希望の見える終わり方。ああ面白かった!という気分にはどうもなれなかったな、この作品は。
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