1986年に来留間慎一さん(秋恭摩さん)によって描かれた、当時では夢枕獏さん作品の初漫画化ではなかったかと記憶しております。
作画にパソコンを使えなかった当時としては最高のテクニックで小説の世界を映像化しており、大変な漫画家が現れたと瞠目した作品ですが、今読んでも、被害者となるアイドルの髪型と顔のデフォルメが少々古臭く感じる程度で、アクションシーンは色あせていないと思います。
同じく人気作家の菊池秀行さん作品のキャラクター(闇ガードシリーズ)と、本編のミスター仙人「九十九乱蔵」が邂逅する楽しい短編と作者には珍しく全くユーモアの無い怪奇ESP物「のけもの道」も掲載したお徳な一冊です。
21世紀になってからマガジンZに掲載された木村周司さんの作品と読み比べてみると興味深いと思うと共に、来留間慎一さんの漫画界への帰還も強く願いました。