特別編としての本作はこの2巻で完結。
闇狩り師 キマイラ天龍変 1 (リュウコミックス)のレビューでテンポ良すぎと書いたのですが、本巻での伊藤氏の後書きでは「当初1冊の企画だったものを2冊にしてくださった…」とあり、事情を汲んで再度読み直してみるとこのテンポでもやむを得ないかなと思いました。この内容を1冊で描かれていたらと考えると、本当に編集長の英断だったと思います。(私としては、もっとじっくり描いて欲しかったのですが)
逆に、闇狩り師・キマイラという巨大なバックボーンを持つストーリーの一部を独立した作品で描き切るためには色々な情報を盛り込む必要が生じ、その部分が若干ストーリーのテンポを悪くしてしまっているように感じました。シリーズ内の1編として描くなら端折れる部分も逐一説明しないといけないので、本当に難しいものですね。
格闘シーンを中心にした活劇漫画として見ると良く表現されていると思います。クトゥルー神話を始めとした、映像で表せない(画像化すると陳腐になる)たぐいの物だと思いますので、これ以上踏み込んで描くのは難しいのではないでしょうか。
本作エピローグ部で「闇狩り師」の冒頭部分に戻っています。コミックから興味を持たれた方には是非、小説本編を体験することをお勧めします。