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闇将軍 (講談社プラスアルファ文庫)
 
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闇将軍 (講談社プラスアルファ文庫) [文庫]

松田 賢弥
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

強権支配の2大権化、陰の総理の実像に迫る角栄の遺伝子を受け継ぎ、この10年の政治を動かしてきた二人の熾烈な抗争、そして変節。新聞が書けない「最後の闇将軍」、権力の源泉と「裸」の実像を暴く!

内容(「BOOK」データベースより)

田中派、経世会。同じ血脈の系譜に連なる二人の闇将軍・野中と小沢。「悪魔」と罵倒された男と、権力のために悪魔にひれ伏した男が繰り広げた壮絶な抗争。数の論理による強権支配。筆者は取材中、幾度となく野中に拒絶された。「もう、いい。君とは会わん。君になぶりものにされるのはかなわん」それでも書かねばならなかった。新聞が書かない、この国の政治の闇がそこにあったのだから…。

登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 講談社 (2005/9/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062569787
  • ISBN-13: 978-4062569781
  • 発売日: 2005/9/21
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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34 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
私は野中広務氏を深く尊敬する者である。

そして、著者の松田も野中広務を敬する気持ちを抱きながら、批評眼を失わない取材を続けてこの本を書き上げた。それは小泉純一郎を書いた著作と比べても明らかである。

松田が当初から野中寄りであったとは思われない。夜討ち朝駆けの突撃取材時の、野中との鬼気迫るやりとりから、やはり松田も野中の人柄に圧倒されたひとりなのではないか、と思う。

松田が、敬する野中の変節や弟の件を問うたのは、あっぱれな態度である。

この「変節」を解き明かすためには、ぜひとも小沢一郎を並べて書くことが必要だった。

いわば、小沢を書いたのは野中のため、なのである。ここにも著者の野中への思い入れの深さを感じる。

野中はむろん理想家ではない。理念がないなどと常に批判されてきた。

それは、松田の取材に詳しいように、理想をやっている余裕などなかったからである。常に満員のシートに尻をこじ入れて座るような、無理をしなければ道が拓けなかったのだ。しょせん、理想をやるのは坊ちゃんである。

その野中はいつしか「調整」や「事後処理」にすぐれ、坊ちゃんがやりたがらない汚れ役もこなすツワモノになった。

この人の行き方からすれば、当然の流れである。

ツワモノになってさえ、野中は「満員のシートに尻をこじ入れ」続けなければならなかった。

野中は確かに先をみはるかす千里眼をもたない。だから常に「事後処理」をしてまわる。

でも、考えてみてほしい。「千里眼をもつ人」も必要だが、「事後処理」を確実に行う人間というのも、同等に価値があるではないか。

それをやる人がいなかったら、いたとしても、的確に行わないとしたら、どうなるのか。

今のように、なるのである。今という時代は、「野中」のいない日本、なのである。

私は今こそ日本に住む誰しもが、「事後処理のプロがいない国」=「野中のいない日本」というものをかみしめてもらいたい、と思っている。
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4 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
野中広務と小沢一郎

この二人の政治家の来歴や政争劇を軸に日本の政治の内側に肉迫したルポルタージュ。
90年代後半から2000年代にかけて政治の舞台裏で何が起こっていたのか?
誰のどういう思惑で、または思惑を外れてこの国は動いていたのか?
そんな内幕を著者が足を使い、腹を据えて、時に野中氏にどやされつつものした作品。

回顧録でも自伝でもなく、政治が動いてる渦中にちゃんと政治家と相対して、
生のコメントを引き出し文字に定着することは絶対誰かがやらなきゃいけないことだと思う。
政治家と記者が腹を探りあい、往なし、煙に巻く。
真摯に、愚直に、粘り強く、泥臭く駆け引きをしながら対峙する。
そんな熱とスリルがページの間から立ち昇ってくる一冊だった。

また野中氏(頷けない事もしてきたけど)の人間的魅力もうかがい知れて興味深かったです。
※この本では、小沢氏には直接取材していない
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17 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 金村
形式:文庫
野中さんが、著者に心を許して本音でズバズバ語ってるのが面白い。

「小沢を二度と立てないようにしたる」「自由党との連立は、韓信の股くぐりや」等、野中さんが海千山千の政治家であるということが理解できる発言が、たくさん出てきます。

また、出自の問題では、目に涙を浮かべながら悔しさが滲み出てる発言もしており、野中広務という人間の抱く強さと、そして弱さも充分伝わる本だと思います。

そういうコンプレックスをバネに頑張ったのでしょうが、この本で出自の話題に触れられた時の野中さんの発言や、涙を浮かべていたという表現を見ると、何だかやりきれない気持ちになりました。
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