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闇夜の国から二人で舟を出す (新潮文庫)
 
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闇夜の国から二人で舟を出す (新潮文庫) [文庫]

小池 真理子
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

行き着く先などワカラナイ。ならば、ひたすら流されてゆこう。私はそのように生きて、恋して、書いてきた。創作と生と性の「証」を初めてまとめたエッセイ集。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

学園紛争に揉まれながらひたすらに読書を愛した十代から、今日まで。「私は未だに、あのころの自分をそっくりそのまま引きずりながら、やみくもに舟を漕ぎ続けているような気もする」小池真理子が明かす、運命の瞬間、創作の秘密、小説と男への愛、人生への情熱。瑞々しい言葉の連鎖に浮かび上がる「生」の航跡が、静謐な輝きを放つエッセイ集。文庫化に際し「時の水脈」を収録。

登録情報

  • 文庫: 354ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/4/25)
  • ISBN-10: 4101440239
  • ISBN-13: 978-4101440231
  • 発売日: 2008/4/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 460,233位 (本のベストセラーを見る)
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:単行本
 エッセイ73編を集めた本のタイトルを何にするか。例えば、その中の題名「水が流れるように」をそのまま書名にすることも考えられるが、本書は別に井上陽水の歌詞をそのまま拝借している。大学時代、著者が繰り返し聴いて、この歌詞のもつ力強さに励まされたことによるらしい。

 本書の内容は、書くことや読書などの文学的なこと、家族や身のまわりの生活的なこと、愛に関する人生観など、親しみやすいものが多い。近頃、小池ワールドは官能的な、その輝きを増しているが、そこまでに行き着く、その原点のようなものが、「狂おしい精神」の三島文学かもしれない。このタイトルで書かれているエッセーの一部を取り上げてみよう。

 一口で言えば、現代社会が忘れかけている「無垢の狂おしさ」が三島由紀夫に内包していたというのである。真摯であるがゆえに、過剰に狂おしく、終末を予感し、破滅行動に駆られざるをえなくなった…『憂国』『金閣寺』『豊饒の海』など、例を挙げればきりがないほど、三島作品のどれもに著者は収拾のつかないほど狂おしさを感じている。現代の多くの人はそれを隠蔽しようとし、狂おしさとは無縁のところで生きているふりをし続けている。

 天才作家・三島由紀夫の精神構造を自分のそれと重ね合わすのは笑止千万とは思いつつ、「これまで私は、いかに三島の狂おしさゆえの明晰さに救われてきたか」と述懐している。三十年来、三島の魅力に取り憑かれ、密かに恋をし続けている作家である(雅)
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 著者には、読んでいて心地のよい小説を書こうという気はありません。

 充分に大人であり、充分に理性も備えているはずの人間が、どうしようもなく逸脱していく。いま自分を取り囲んでいる健全で平和な日常生活から、限りなくこぼれていこうとする。そんな人間の心もようが著者を魅了する、とのこと。

 著者は言います。「私は逸脱にこそ、惹かれる」と。

 その実例として、著者はフランスの作家、マルグリット・デュラスを挙げています。彼女は66歳の時に39歳年下の、ヤン・アンドレアという詩人と出会い、たちまち恋におちました。二人は暮らし始め、彼女が81歳で他界する時まで、その恋は続きました。

 著者は1983年暮れに作家の藤田宜永氏と“電撃的に”恋におち、3ヵ月後に一緒に暮らし始めました。子供を作らずに入籍しない結婚、という考え方に意気投合した二人は、いまだに「事実婚」のままでいます。

 文学を生活の真ん中に置いた夫婦生活は、著者が直木賞の候補にあげられ、試練を迎えました。夫婦で同時受賞するのではないかという下馬評が流布していましたが、フタをあけてみれば、受賞したのは著者だけ。夫の藤田宜永氏は落選してしまいます。

 5年後に夫も直木賞を受賞しますが、売れっ子になった妻の姿を目の当たりにしなければいけない生活は、どれだけ辛かったろう、と著者は述懐しています。

 若き日を思い出しながら、著者は『闇夜の国から』の歌詞に現在の思いを託します。

   海図のない旅は永遠に、死の直前まで続くのだ。船出の理由など、ど

   うでもいい。生きている限り、とにかく二人で舟を出すのである。舟

   を出さなければ、闇から抜け出すことはできないし、希望も生まれな

   いのである。

 自分から目をそらさず、自分自身を見つめる強い著者です。読みはじめる前に、こちらもちょっと覚悟する必要があるかもしれません。
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形式:文庫
著者の生い立ちから生き方や思想までもが詰まったエッセイ集。
おススメの本から映画まで語られており、著者を知るには絶好の本である。
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