同人誌でホラーギャグの後、しっかりとストーリーの有るホラー漫画を描いていた作者の商業誌初単行本です。
可愛らしい人物像に加えて画面に何かが潜んでいるかの様な暗いペンタッチが素晴らしいです。
憑依体質で霊視から霊能念力バトルまでする大変な超能力者だが邪気のない泣き虫の子供である妹と、力は無いが妹想いで知恵がある兄のコンビによる霊能探偵物としても優れており、邪悪な超常の物と兄弟が丁々発止とやり合う様は作者の力量を感じさせます。
脇役でも全エピソードの半分以上で兄妹に絡む優しさを上手く表現できない女刑事真藤と後輩山川のコンビや、昭和レトロ風の強盗団、薄幸の被虐待美少女冴木茜等も皆良い味を出しています。
ホラー漫画をお好きな方には文句なしで推薦です。作者の熱意と才能が感じられます。