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103 人中、91人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
暗部を抉り出す努力は認めるが・・・,
By ゆもら (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 闇の子供たち (幻冬舎文庫) (文庫)
この本を読みながら、事実がどこまで担保された内容になっているのか気をつけねばならないと感じました。子供に焦点を当てた衝撃的な内容であるだけに、富める者と貧困層、強者と弱者、先進国と発展途上国などなど、どちらが悪くてどちらが善いという単純な二元論に私たちは行き着きやすいものです。 マスコミの扱いも、NGOの活動は概して好意的に報じ、政府、官僚のそれは酷評するという報道姿勢に晒されている国民としては、無意識のうちに、正義と反正義をこうした二元論で色分けされることに抵抗を感じないのかも知れません。 センセーショナルであるだけに、話題性は十分かも知れませんが、それがそのまま真実と受け止めることは危険ではないかと感じました。 読者は、このような内容について検証できないものです。それ故に、この本の内容がどこまで事実を担保したものとなっているのか、著者の梁石日氏は本文中でも、あとがきでも、もっと説明すべきではないでしょうか。 ルポルタージュやノンフクションではなく、小説という形式をとっていることで、内容の異常さは脚色された部分もあることを読者には予めエクスキューズされたものと理解すべきという考え方もあるかも知れません。それなら、伝聞と推定を交えた梁石日氏の創作という観点でこの小説を読むことはできるでしょう。 つまり、如何にもありそうな話かも知れないという程度の受け取られ方です。 この小説の内容の大半が、現実に起きている事実を題材にしているという根拠の明示を行うことは著者たる者の責任ではないか、それができてこそ、世界に警鐘を鳴らし、人身売買や児童虐待が起きる背景や利権とどのように向き合えばよいのか、その掘り下げがあって初めて、本書のセンセーションが意味を持つのではないかと思いました。欧米人や日本人をひどく貶めるために創作された偽善的な臭いがするのも、掘り下げの足りなさに由来する中途半端を感じるからです。 私たちの日常の感覚から見れば、明らかに異常な世界の内容であるだけに、その提示だけで十分という見方もあるかも知れません。しかし、歪んだ社会環境や人間の強欲さを摘出する意義を見出そうとするなら、不満が残る内容です。
77 人中、58人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
どうあがいてもこのプロットでは偽善臭を消せないと思う。,
By
レビュー対象商品: 闇の子供たち (幻冬舎文庫) (文庫)
前半のタイでの人身売買・売春の実態の凄まじいばかりの描写は著者の真骨頂ともいうべきもの。貧困がひと一人の命の価値を限りなく軽くする。 ただ後半の展開は微妙。犠牲になる子供を救おうとする主人公の日本人NGO職員の葛藤。 根底の原因が貧困である以上、NGO活動の対症療法が問題の根治には繋がらないという著者・読者の共通認識があるからどうリアリティを出そうとしても偽善臭が消せない、と思うのはあまりにもうがった見方でしょうか。 一人や二人の子供を救ったところでどうなる、というメッセージは本書でも繰り返し発せられていますが、わたしは中途半端な希望を見出すような展開は不要、興醒めであると思いました。
57 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
う〜ん・・・,
By ロビン (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 闇の子供たち (幻冬舎文庫) (文庫)
作品に対する感想はだいたいココにレビューを書き込んでる方々と同じ。でも、ラスト数行でがっかり。 な〜んだ、この作者はこのことだけが言いたかったんだ、 内容関係ないじゃん!と思いました。 ショッキングな題材を選んだのはそれを読ませる為だけなのね・・・ だから取材もおざなりだったのでしょうか?
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